70億人

10月31日の今日。
世界の人口は70億人を突破した。
これは国連の推計によるもので、日本時間の31日午後には全世界の人口は70億人を突破し、国連では世界中で今日生まれた赤ちゃん全員を70億人目の1人として認定してくれるらしい。
日本国内でも、今日生まれた赤ちゃんには希望者全員に認定証が発行されるそうだ。
そうなると、世界中で記念すべき『70億人目』って何人いることになるんだろう!?!?(笑)
でも、今日がその日になるという見解はあくまで国連(国連人口基金)が発表しているもので、アメリカの国勢調査局が行なっている世界の人口予測では2012年3月12日がその日らしい。
じゃあ、一体どっちが正しいのか???
これは双方がそれぞれの見解を発表しているのでそれなりに理由があるようだが、実のところ、それ自体はたいした問題ではないと思う。
大事なことは、その数字の陰に隠されている、世界中にある様々な問題をいかに改善していくかということにあるだろう。
世界の人口がここまで増えた背景には、医学の発展や食料の安定供給など、人類の進歩とともに平均寿命が延びたことに起因するところが大きいだろう。
でも、その裏では、今も変わらず飢えや貧困に喘ぎ、病気に苦しんでいる人たちがたくさんいる。
そして、その大部分は何の罪のない子どもたちだということ。
そうやって生きていくことだけで精一杯の人たちにとっては、教育なんて考える以前の問題。
文字が読めるようになることなんかよりも、今日食べる食料が無いことの方が切実なのだ。
医学が発展し、きちんと安定して食料を得ることができ、贅沢とも言うべき裕福な生活をしているのはごく一部の地域のごく一部の人たちだけであって、その恩恵を受けることが出来ずに苦しんでいる多くの人の現実から目を背けてはいけないということを忘れてはいけない。
そこの部分を見過ごして、人口だけが増えているという現実を、ある意味お祭り騒ぎのように盛り上がっていいわけがない。
“今”を生きることに一生懸命な人たちにとって、本当に必要なのは教育ではないのかもしれない。
でも、“未来”を生きていくためには、教育は絶対に必要なのだ。
飢えや貧困から抜け出せないから教育どころではないのだろうけど、教育を受けられる環境が整っていないから飢えや貧困から抜け出すことができないのだ。
じゃあ、一体どうすればいいのか???
単純な話、70億人一人ひとりが、70億分の1の大切な存在であることを意識し、余力のある人間がその助けを必要としている人たちに手を差し伸べる。
そして、みんなが教育を受け、夢を追い求める権利を平等に得ることができれば、変わることができるのではないだろうか?
70億人の人が、みんな平等に…。
本当はもっともっと深い問題とそれに対する問題解決のための施策が必要なんだろうが、自分のような人間にはそれが何であり、どうすればいいのかはわからない。
でも、こういった節目の時をきっかけに、その問題に目を向け、考えられる世界であって欲しいと願う☆

-雑学

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