今の子どもたちに足りないものって何だろう?
これからどんどん成長して大きくなっていく子どもたちにとって、“経験値”が何より必要なものなんじゃないかな?って思う。
もちろん、単純に生きてきた時間が短い子どもたちに“経験値”が足りないのは当たり前のこと。
それでもやっぱり今の子どもたちはいろんなことに対しての経験が少なすぎると思う。
例えば、勉強一つとってみても問題に対して創意工夫をすることをしようとしない。
教えられたものを教えられたまま使うことはできても、なかなか応用するには至らない。
だから、ちょっと問題をひねられてしまうとあっと言う間にお手上げでどうにもならない。
それはやっぱりたくさん問題を解いてみるとか、たくさん書いて覚えるといった、勉強する上で本当に必要なことの量が絶対的に足りないからだと思う。
いつも決まった道ばかり歩いていると、ちょっと道を間違えてしまったら、今、自分がどこにいるのかもわからなくなって迷子になってしまうけど、普段から迷いながらでもいろんな道を歩いている人はきちんと自分の位置を把握することができるので決して迷子になることがない。
それに、いつもいろんなところを彷徨って迷子になる癖がついていると、いざ本当に迷子になったときですら慌てることなく落ち着いて対処することができる。
といった感じに、勉強についてもいろんな問題の解き方のバリエーションを持っている人間は、一つの解き方がダメでもいろんなやり方を使いながら工夫してきっと答えに辿り着くことができる。
それはすべて“経験値”のなせる業。
自分の目で見て、自分の手を動かして、自分の頭で考えて、わからなければ調べたり、人に聞いたり、教えてもらったり…。
その中には上手くいく成功体験もあれば、失敗体験もある。
そんないろんな経験を積み重ねて“経験値”を上げていく。
受身的に人から与えられた経験ではなく、自らの行動によって培った経験はとてつもなく深く、大きい。
そうやって培った“経験値”は、本人にとってすごく自信になるし、いざというときに自分を助けてくれる大きな力になる。
大人の目から見たらどうしようもないことや、できればして欲しくないようなこと、いいことばかりじゃなくてどちらかといえば悪いこともどんどん経験して欲しい。
子どもに教えるという仕事をしている人間がこんなことを言っていると問題なのかもしれないが、それでもやっぱりどんどん経験して欲しい。
勉強、スポーツ、遊び、人間関係…。
あらゆるジャンルで可能な限りの“経験値”を上げる。
面倒臭がらず、嫌がらず、どんなことも楽しむ気持ちを忘れずに、それが自分を成長させてくれる大きな宝物になると信じてどんどんやってみよう!!