昨日、第99代首相として菅自民党総裁が衆参両院の本会議にて選出された。併せて、夕方には閣僚も正式に発表され、今後の日本の舵取りを担う陣容として菅内閣が発足し、正式に国民の前にお目見えした。
その事やその中身については、政治のド素人である人間が論ずるつもりは毛頭ない。一国民として、今後の新内閣の成果の中で恩恵に預かれればそれでよしと考え、国民の義務を果たすのみです。
今日の話は、その新閣僚による会見の中での河野行政改革担当大臣の発言を受けて、思ったことを少々…。
自身の会見の開始時間が、それまでの閣僚の会見が伸びたことを受けて開始時間は遅れ、深夜1時を回っての会見。その現状について
「この記者会見も大臣が各省に散ってやっていれば、今頃みんな終わって寝ているはずだ。ここで延々やっているのは前例主義、既得権益、権威主義の最たるもの。こんなもの、さっさとやめたらいい。ぜひご協力をいただきたいし、これを皮切りにやっていきたい。SNSでも発信していきたい」
と述べた。
この発言の中の『前例主義』『既得利権』『権威主義』という言葉が、政治の前進、ひいては国の前進の手かせ、足かせになっているという辛辣ではあるが、現実的に正当な意見として感じられた。
これは政治の世界に限らず、社会のいろんな場面で考え、正さなければいけないことだと思っている。小さな場面で言えば、職場での人間関係などの在り方がまさにそれだと感じている。
偶然、先日参加した研修会でも少し話をする機会があり、職場の改革に向けて職員に話したばかりだったので、余計に自分の中でリンクしているのだと思う。
「昔からこうやってきたから…」
「後輩(先輩)だから…」
このご時世、下手をすればハラスメントになるような次元の話がいまだにまかり通り、『前例主義』をいつまでも押し通し、『既得利権』に固執し、『権威主義』をチラつかせる。もちろん、それを意図的にやっているようでは話にならないが、無意識のうちにやっていたとしても、それはそれで結果的には同じこと。言うなれば、そんな風通しの良くない職場が楽しいわけないし、その仕事の質の向上もあり得ない。
そういった意味では、こういった感覚は日本人の気質や国民性によるところもあるのかもしれないが、だったらなおのこと、そろそろ変わっていく必要性があるのではないかと思う。
小さな世界も、大きな世界も…。
どんどんいい方向に変わっていきたいものです。