調査のためなのか?優劣をつけるためなのか?

以前にも書きましたが、新型コロナウイルスに関係したり、起因したりする話題は極力避けて前向きなネタや楽しいネタ、うれしいネタを書きたいのですが、そこからなかなか抜けられないというか、日々、目にする内容、耳にする内容がどうしてもそこから抜け出すことが難しく…。

その点、ご理解いただき、「また、その関係のネガティブなネタですか…」と思われる方はスルーしてください。

今回の話は、17日の閣議後の記者会見で文部科学大臣が発表した全国学力テストの実施の取りやめについてのコラムを読んで思ったことを…。

調査の意味を忘れているのか、全国学力テストの取りやめ発表(YAHOO!ニュースより)

文部科学省がこれまで、調査を目的として行なっていると説明してきた全国学力テスト。その正式名称は全国学力・学習状況調査であり、本来の目的は、その名の示す通り、状況の調査。特にその点に関して、このコラムではこのように述べられている。

文科省は全国学力テストについて、一貫して「調査である」と説明してきている。未指導部分が結果に反映されれば、それは貴重なデータになるのではないだろうか。休校の影響も結果として現れてくるかもしれない。調査であれば、それらのデータこそが貴重であり、今後に生かされるものになるはずだ。調査をやる意味もある。

この意見は大いに賛同。まさにそうだ!!

今回の休校要請を受け、子どもたちの授業そのものが行なわれていない『学習の空白期間』があり、その間にいろんな形で学習を受けられる子と受けられない子との間で教育格差が起こっているとも言われ、その間の学習内容の補償についてどうなるのか?といったことについては先日も書いた(2020年3月13日付本ブログ『子どもたちの学びの補償に対する責任は誰がとるのか?』)だが、その点についても子どもたちの学びに対する地域差や影響などについてもなんらかのデータが取れ、今後の教育現場での対応に活かせられるかもしれないのに…。

もちろん、今のこの状況下で、学校現場の先生方にかかっている負担もわかるし、対応に追われている中で準備への不足等が予想されるというのもわかるが、本来、この状況にならなければする予定で進めていた準備通り行なうことは決して不可能ではないと考えるのだが、このコラムの中で言われている通り、本音と建前が違うため、結果を重視する人たちの意向を重視した形なのではないかと思われても仕方ないと思う。

その点についても

「今後の取り扱いにつきましては、令和2年度中に実施するか否かも含め、今後改めて検討し、あらかじめ十分な時間的余裕をもって決定し通知することとします」(文部科学省からの通知文の一部)

という通達内容を受けて、このコラムではこのように述べられている。

中止なのか延期なのか、まだ決まっていないわけだ。延期になった場合、例年と違う時期に実施して調査としての意味があるのか、という指摘もある。ただ、全国学力テストの結果が、いつものようにランキングに利用されるだけのことだ。そこまで文科省は考慮しているのだろうか。

これもまさにそうだ!!と言いたくなる内容。

延期して行なった場合、その結果はこれまでのそれと比較する対象ではなくなり、単年度の中で行なった一つのテストであり、その結果に過ぎなくなる。そこにどれだけの意味があるのかと問われたら、コラムの中で書かれいてるようにランキングを期待している人たちの格好のデータになるだけであり、「大変な中で今年度もこうして実施しました!!」と成果を主張したい人たちの実績作りになるだけだと言っても決して言い過ぎではない気がする。

前回のブログでこういった内容に触れたときもそうだが、結局、教育において一番の主体であるべき子どもたちの存在そのものがどこかに置いてけぼりにされてしまい、議論や対応の方向性が間違った方向に進んでいる感は否めないのがとても残念な気がしてならない…。

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