昨日行なわれた倉敷発達障がい研究会に参加してきました。そこでの学びを備忘録として…。
今回のテーマは
『もっと知りたい!!高等学校の通級指導』
ということで、以前、2020年1月16日付け本ブログ(『高等学校における通級指導について』)にて今回の研究会の開催情報をお伝えした際に書かせていただいたように、なかなか知る機会の少ない内容であり、現場での実践報告等も聞けるという非常に興味深い内容でした。
国の方針で、高等学校における通級による指導実施要綱が策定されたのは平成29年10月3日だそうで、まだようやく2年という段階での各校の取り組みや実践であり、岡山県内では県立の高等学校が3校、玉野氏の市立高等学校が1校の計4校が現在の実施校。今回お話を聞けた2校での内容も、まだまだ手探りの中で方向性を模索中であることや、対象が高校生という年齢層に対しての実施の難しさなど、いろいろ学びが多かったです。
一番感じたことは、必要性の高さとそれに対する環境作りの難しさ。対象年齢が上がるほど、その関係性は反比例し、難しさが増すことはこれまでの自分の経験からも十分わかっていたことですが、それは公教育の現場であっても同じこと。さらに、早期からの支援の開始とその連続性や継続性が必要であることは自明の理であるが、それ自体の難しさ、また、一人の子どもの困り感をいかにして解消していくかというポイントは変わらない中で、見据える先を“今”とするか“未来”とするかでアプローチも異なる中で、それをどこのタイミングで切り替えていくかなど、やはり課題は山積み。
しかし、それに対して一つの正解があるわけではなく、その子一人ひとりをしっかり見ること、ご家族を含めてどういった方向性の中で本人にアプローチをしてどういった力を培っていくのかということなど、個々への対応が必要な中で公教育でできること、民間でできること、双方で考えなければいけないことなど、答えはあってないようなものであり、見つからないようで、すでに見つかっているようなものであることを再認識しました。
そんな中で自分のできることは?
そんな中でSelfishとしてできることは?
昨日の学びを通して今思うことは、これまで同様、困り感を抱えている、ご縁をいただいた目の前の一人ひとりにしっかり向き合いながら、一緒に少しずつ目に向かって進んでいきたいということです。