DIAMOND on lineのサイトで気になった記事から…。
そもそものタイトルは、
『算数が得意になる方法はありますか?』
というもの。
上記タイトルにリンクを貼っておいたので、気になる方は、是非原文をお読みになってください。
さてさて、個人的にも気になるところなので、読んでみました。その中で、筆者である脳科学者の西剛志さんがすごく気になる研究結果について書かれていました。
それは、語彙力の高い子どもは算数ができるという、一見「えっ?国語ができるんじゃないの?」って言いたくなるような内容。でも、実際、私も何度も本ブログでも書いてきたように、すべての学びの基礎として国語の力は欠かせないという点と相通じるところなので、個人的にはそれほどの驚きではなかったのですが、記事の内容を読み進めてみると、単に文章題系において読み解く力としてだけではなく、物事を考える基礎的な力との関係だと書かれていました。
以下、本文より一部抜粋。
最近の研究からも、小学校になって算数ができる子どもは、幼稚園のときの語学能力(語彙力)が高い傾向にあることが分かっています。子どもに語りかける言葉の量が多いほど、子どもの語彙力が伸び、学習能力も高まりやすくなります。また小学校の研究で、勉強ができる子とできない子では、小学校1年生で「約3・5倍」、小学校6年生で「約4・4倍」の語彙力の差が存在するという報告があります。
その理由としては、このように書かれていました。
私達は物事を考えるときに必ず言葉を使いますが、言葉の数が少ないとどうしても考える力(思考力)が衰えてしまいます。
この内容を読んで、
「じゃあ、元々国語の力が弱いから、算数もダメなままだわぁ…。泣」
とあきらめるのはまだ早い!!記事には続いてこう書かれていました。
行動遺伝学の研究でも『言葉の能力の遺伝確率は約25%』となっており、環境によって大きく伸ばせる可能性が注目されています。『天才は言葉から生まれる』。そんなことが科学界では示唆されています。
言語の能力が生まれつきでなく、環境によって左右されることは、赤ちゃんを見ると分かります。赤ちゃんはどんな国に行っても、すぐにその国の言語をマスターできます。言葉の力はどんな人にも平等に与えられている才能と言えるかもしれません。
この内容にもあるように、語彙力(言葉の力)は、机の前で教科書やノートで勉強することだけで身に付く力ではなく、日常の生活や環境によって大きく左右されるものであり、大人が意識して子どもたちに関ることで伸ばすことのできる力です。
普段からしっかり会話をすること。そして、その会話の中にできるだけ多くの語彙に触れる機会を設けること。
それにより、算数が苦手な子も、苦手から脱却できるかもしれませんよ☆