中学2年生のTくんとの数学の勉強(『一次関数のグラフ』について)をしてて、「いろいろあり過ぎてよくわからん。」という発言。
「そんなにたくさん種類はないし、学校での授業中に真剣に聞いていればわかるはずなんだけどなぁ…。」と言うと、「授業中は真剣に聞いとるよ!!でも…。」とTくんの言い分は続く。
「聞いてて、なんとなくわかって、問題を解くときに一生懸命考えてやろうと思ったら、『はい、じゃあ答え合わせしてみようか。』と言って、先生が先に答え言っちゃうから、結局その答えを写すだけになるんだもん。」
そうだよなぁ…。
一人ひとりのスピードが違う中で行なわれる集団での授業。ゆっくり考え、理解したい子にとってそのスピードは決して適正とは言い難い。でも、授業はその先生の判断とスピードで進んでいく。
これもまた、子どもたちにとって授業がわからなくて、苦痛だったり、おもしろくなかったりする原因の一つ。でも、集団での一斉授業という形態の上、学校での授業ではカリキュラムの関係があって必要以上に遅らせることもできず、致し方ないことでもある。
教育現場での実状における答えの見つからないイタチごっこのようなもの。
子どもたちも苦しいだろうから、そんな気持ちをきちんと理解し、受け止めて、しっかりサポートして成長につなげてあげたい。