「相手を敬えば和になれるのだけど」
キュウリとしらすの和え物は、それぞれの味が引き立って美味しいけれど、それをミキサーにかけてどろどろのジュースにしてしまったら、どちらの味も死んでしまう。キュウリとしらすは、それぞれの個性はそのままで一緒に小鉢にいてくれるのが平和です。
仲良しでいるということは、自分を相手に合わせていればいいというものではなく、自分という個性をそのままに、相手の個性もそのまま認めて一緒に過ごすということ。これが「和」です。人間が同じでなければ仲良くできないのではありません。だから、「あの人は自分と違う」と思えば思うほど、近づいて声をかけてごらんなさい。人との出会いがあなたを豊かにするはずです。
和でいるコツは相手を敬うこと。その結果、居心地のよい清々しい関係が出来ます。
『和敬静寂』=「わけいせいじゃく」と読むのだそうです。
自分にとって一番足りないっていうか、自分が一番できていないことを指摘されているような言葉。
『相手を敬う』
とても容易なようでとても難しい。
自分が認め、尊敬している相手を敬うことはあたり前のようにできる。
そういう意味では容易なことであるが、そうでない相手となるとそんな簡単な話じゃない。
自分が認められない相手や自分が嫌だと感じている相手を敬って上手に和を保つことなんてできない人間なんです。
全然人間できてないから…。(苦笑)
この教えのように、自分とは違うと感じる人を認め、受け入れることができるような人間になれたら、もっと自分の世界が広がるんだろうなぁ。
最近、自分の心の中を乱している原因もきっとここにあるんだということもよくわかってる。
自分は自分らしく。
相手は相手のあるがままを受け入れる。
一つの目標として掲げ、できるように少しずつ努力しなきゃ…。