教育と政治

今週の日曜日は岡山県知事選挙の投票日らしい。

“らしい”というところで、この人間の政治への関心の無さが伺えるかと思います。実際、まったくもって興味なし!!(笑)

投票に行かないと「国民(県民)の義務を果たさないのは無責任だ」なんてよく言われますが、候補者を消去法によって選択して投票をするぐらいなら、票を投じないという意思表示もあっていいんじゃないですか?って思うけど、ダメですかねぇ…。(苦笑)

まぁ、そんな話はおいといて、3日後に迫った投票日を前に各所で候補者の演説を聞いたり、関連の紙面を見ることで、それぞれのマニフェストを目や耳にします。

そんな中ですごく感じること。
それは教育を政治(選挙)の道具にするな!!ってこと。

ある候補者が街頭演説で叫んでいました。

「教員を非正規雇用から正規雇用に変えて教員の数を増やし、1クラス30人学級にして教育の充実を図ります。」

なんてこと…。

今の教育現場における教育の質の低下の原因が教員と生徒の人数比の問題だと本気で思ってるんですか?

もしそれが直接の原因だとしたら、1クラス40人以上いるのがあたり前だった2、30年前の教育は今より質の低い教育現場だったのですか?

って本人を前にして聞いてみたい。

時代が違うと言ってしまえばそれまでのことかもしれないけど、それだけが原因だと言い切れるだけの根拠がないのも事実。

ただ単に1クラス30人学級を実現するために、頭数をそろえるために安易に正規雇用の教員の数を増やすことは、下手をすれば逆に教員の質の低下につながることにちゃんと気付いているのかな?

ひいては、教育そのものの低下につながるという簡単な図式すらわからないようなら、教育を論ずるべきではないと思う。

教員の数の問題ではなく質の問題。
本当に力のある先生なら一昔前のように1クラスが40人以上の学級であってもきちんと学級運営もできるだろうし、昔できていたことが今はできないということの方が問題なのに…って気がしてならない。

もちろん、それだけが原因ではなく、多種多様な問題が複雑に絡みあって現在の教育現場の抱える大きな問題になっていることは明らかだけど、ここにきてそのことだけを取り上げて論じるというのもいかがなものか?

教育現場の実情やそこで抱えている問題は、政治家がやっているような“数の論理”で片付けられるような簡単な話じゃない。
それぐらいのことはちゃんと考えて方針を決め、それを訴えて欲しい。

そしてそれをきちんと実現して欲しい。

教育は、国の宝物である子どもたちを育てる大人たちの大切な義務。
子どもたちの成長なくして、国の成長なんてありえない。

子どもや教育は、大人たちが勝手に都合よく使っていい政治(選挙)の道具なんかじゃない!!

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