お坊さんが法事のときのよく使う言葉で、「 体 口 心 (たい こう しん)」という言葉があるそうです。
意味は、仏さまの前に自分の「体」を持っていって、「口」に出して拝む。
そのとき、「心」は無心とする。
それが“一番届く”ということらしい。
相手に本気で何かを伝えたいときには、自分の「体」で会いに行って、自分の「口」で言葉を伝え、余計なことは考えず、真っ直ぐな「心」で相手に向き合うことが大切ってことなんですよね。
相手に本当に届けたい(伝えたい)ことは、自分自身の「体」と「口」と「心」があってこそ、あなたに届く。
いくらいいテキストがあっても、いくらいいパソコン教材があっても、しょせんそれは教育においてはツールにすぎず、活かせなければ何の意味もない。
そして、それを活かすのはやっぱり教える人。
ちゃんと子どもたちと向かい合って伝えてこそ、こちらの伝えたいことがちゃんと伝わる。
子どもたちに何かを教えるということは、子どもたちの成長のお手伝い。
この言葉を知ったとき、教えるためには絶対必要なことだなぁと感じた。
子どもたちの前でちゃんと向き合わないとダメ。
子どもたちには自分の口で伝えないとダメ。
邪な心を持って子どもたちに接してはダメ。
教育の原点はそこにあり、昔も今も変わらない。
そう信じたいし、自分自身は変わらずそうでありたい。