資源のない国・日本。
狭い国土のために元々所有している資源が少なく、海外からの資源に頼りながら、ここまで発展してきた国。
世界トップ水準の開発や加工の技術力で世界と肩を並べてきたことは周知の事実。
でも、それって裏を返せば、資源が海外から入らなくなったら、日本という国が崩壊する危険さえあるということにもつながる。
第二次世界大戦時、日本が太平洋や東南アジアの諸国に侵略を行ったのも資源確保のために領土拡大を図ることが目的。
最近では、中国との尖閣諸島問題で、レアアースの輸出制限を盾に外交に持ち込んできたことは記憶に新しいところ。
そんな日本の資源にうれしいニュースが舞い込んだ。
先にも触れたレアアース。
大半を中国からの輸入に頼っていた日本にとって、それを外交の切り札にされると弱腰になっていた部分もあったが、この度、日本の排他的経済水域内の海底で、レアアースを大量に含む泥の大鉱床があることが発見された。
それも、日本の年間消費量の200年
分を超える埋蔵量とみられているだけに、その期待はかなり大きい。
もちろん、今回の発表はまだまだ推定の域ではあることや、5000mを超える水深の海底からどうやって採掘するか、またそれにかかるコスト面など問題はたくさんあるが、そこが研究・開発・技術といった日本の力の見せ所だろう。
資源のない国・日本で発見された大きな資源。
今後の展開に期待したい。