小2の35人学級見送り

16日の政府の発表で、文部科学省が2012年度の予算請求に盛り込んでいて、来年度からの小学校2年生の35人学級化は見送られることになった。
2011年4月からの小学校1年生クラスの35人化に引き続き、小学校2年生への拡大も…ということで署名運動も行なわれ、岡山県でも県や国に求めてきたことが、残念な結果に終わったしまいました。
でも、今回は3月に起きた東日本大震災からの復興がまず第一に考えられ、そのための予算編成が一番大きなテーマとなっている中で、 財政負担増の懸念により見送られることになったという事情を考慮すると、ある意味仕方のないことかとも思う。
子どもたちの教育はとても大事なことだが、まずは日本全体が元気になることが大事。
限りある予算の中での優先順位を考えると必然的に答えは出てくる。
ただ、今回は法制化が見送られたということで、政府としてはある一定の答えを出してくれた。
それは、各都道府県からの申請に基づき配置される「加配教員」制度を利用することで、実質の小学校2年生の35人学級は全国的にはほぼ実現するというもの。
ということは、県がしっかり国に働きかけ、「加配教員」枠をしっかり確保することで、子どもたちの学習及び生活環境は今よりは少しはいいものになるということだ。
法制化されていないことで、確実な継続性という部分が不明瞭だが、これもまた一歩前進と考えていいのではないだろうか?
でも、表向きの数字だけというか、ただ単にクラスの定員を減らせばいいというものではない。
数字が示す以上に重要な中身(質)そのものを向上させていかないと、子どもたちにとって本当の意味での環境改善には繋がらない。
そういった部分にもしっかり目をやって、教育の現場を今以上に良いものにして欲しいものだ。

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