現場の厳しさ、大変さ

これまでどちらかと言えば、学校教育の現場の対応に対しては批判的な見方をすることが多かった。
学校の先生の子供に対する無責任な発言。
教育を放棄しているとしか思えない対応をする先生。
必要以上に大きな問題さえ起こさなければ、少々のことは目をつぶろうと言う事なかれ主義的な対応。
もちろん、すべての学校、すべての先生がそうだと言うわけではない。
どちらかと言えば、ごく一部の学校、先生のことでしかないが、悪いことはどうしても目に付くので余計に気になる。
ただ単に学校側や先生側だけの問題ではない。
教育の現場をそこまでやりにくくしている保護者の側の対応にも大きな問題はある。ちょっとしたことであそこまで槍玉にあげられていたので、先生側もたまったものではない。その気持ちも十二分に分かる…。
勉強が出来にくい子供たちへの対応や、障害を抱えた子供たちに対する対応も気にかかるところであった。
どうしてもうちょうっと親身になって対応してあげられないのだろう?と。
今日の講義の中で、全国の特別支援を必要としている子供たちの現状と、同じく岡山県の子供たちの現状を具体的なデータに基づき学んだ。
データを見て驚いた。
その人数の多さ、ここ数年の増加率、そしてそれを受け入れる側の現状。
それなりになんとなく分かっているつもりではあったが、現実は自分が思っているようなレベルではなかった。
現場の先生がどれだけ厳しく、大変な中で日々がんばっているのか、その一端を垣間見た気がした。
単なる教育だけの問題ではない。
特に障害者の人たちにとっては最終的には社会自立までを見据えたトータル的なサポートが必要な中で、学校の環境整備、社会の環境整備、そして周りを取り巻く人たちの理解等問題は山積だ。
たった1コマの講義だけでもこれだけ考えさせられる教育の現状。
これからどんどん学んでいくにつれて、自分の凝り固まった頭の中をしっかりほぐし、より深い理解とより柔軟な対応が出来るようになりたい。
そして、公共の学校の現場で出来ること、民間の立場で出来ること、社会の一員として出来ることを見直し、それらすべてが協力して少しでもいい環境作りが出来るお手伝いが出来たらいいと思う。
フィールドは違えども、やっぱり教育の現場は大変だ…。

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