学校から家に帰り「ただいまぁ〜!!」と言うと同時に玄関にランドセルを置いてそのまま友だちと遊びに行き、陽が落ちて暗くなるまで外で元気に遊ぶ。昔、自分がそうであり(『玄関にランドセルを置いたまま&宿題もせずに遊びに行く』は、もちろんあとで怒られてましたが…苦笑)、たいていの子どもたちがそうだった気がします。
今は、時代も変わり、遊び方も室内でのゲームが中心。それ以前に習い事や塾の時間が増えて遊ぶ時間すらほとんどない子もいます。時の流れとともに時代が移り変わってしまった結果なので仕方ない部分もありますが…。
それでもやっぱり、子どもたちにとっての“遊びの時間”はいろんな面での成長を考えるととても大切なこと。もちろん、Selfishにおける指導方針としても重要だと位置付け、保護者の方ともその時間をいかにして確保するかについて話をすることもあります。
ある先生の先月分の報告書には子どもにやらなければいけないことの優先順位として、
①学校の宿題
②遊び
③Selfishの宿題
と伝えています。と書いてありました。
S先生、すばらしい!!それでOKです☆
でも、その考え方とは真逆に、現在学校から帰って友だちと遊びに行くことやテレビ、ゲームを『先生からの許可が出るまで当面禁止!!』というルールになっている子がいます。
自分がやりやいこと(遊び)ばかり優先し、約束が守れないこと、勉強がきちんとできていないことが原因。もちろん、特例として先生の許可がなくてもお父さんやお母さんからの許可があればどれもやっていいことになっています。
このルールのポイントは、あたり前ですが、やるべきことをきちんとやらないと楽しいこともさせてもらえなくて自分自身が損をするということを知ってもらうことが一番ですが、そうやって制限をかけることで考えなきゃいけない情報を減らし、本人の思考をクリアにしていくこともあります。
また、あくまで先生が課したペナルティーという形をとり、場合によってはお父さんやお母さんからは許可がもらえるという形をとることで、本人にとっての厳しい条件を提示する対象を先生一人にし、お父さんやお母さんは先生の指示でそれを実行しているだけで、自分にとっては味方であるということをしっかり意識してもらうことも意図しています。
当然のことながら、お父さんやお母さんは愛情を注いでくれる存在であり、そこからもらえる賞賛は自己肯定感を高めていく上で一番効果的であり、大切なこと。お父さんやお母さんが怒る存在になるより、第三者としてそんな怖い人がいるという存在が親子関係をよりいい形にしてくれる効果もあります。
本当は、しっかり遊ばせてあげたいんです。友だちと遊ぶ中で、自然と人間関係などの社会性について学んだり、なにより仲間意識などの大切な力を身に付けて欲しいのです。時には遊びの中でトラブルにも遭遇するでしょうが、それも大切な経験の一つです。そっちの方が勉強以上に大切な意味があるし、情操教育としても欠かせないものだと思っています。
言っていることが矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、要は、勉強も遊びも子どもたちが成長する上でとても大切な学びの場であり、よりたくさんの経験を積み重ねることが、子どもたちの成長の幅を広げてくれます。
早く遊びの許可が出してあげられるように、少しずつ成長して、変わった姿を見せて欲しいな☆