子どもたちの読書とマンガに関係については、2009年9月7日本ブログ(『マンガで勉強』)でも書いたことがありますが、個人的にはマンガ推進派です。笑
推進派というのは、単純にマンガ=悪ではないと考えるため、一概に否定すべき対象ではなくて使い方次第でいい教材にも成り得るということと、読書をしたがらない子どもたちの読書導入に向けての入り口としては有効であるという意味での推進であって、すべてに優先してマンガを読みましょう!!って話ではないです。
今日配信分の毎日新聞にこんな記事が出てました。
本をよく読む子は、マンガも
活字をたくさん読む子どもほどマンガも積極的に楽しむ傾向が、毎日新聞が全国学校図書館協議会(全国SLA)と合同で実施した「第61回学校読書調査」の結果に表れた。かつては「活字離れ」の元凶のように言われたマンガだが、世界的にも評価される“MANGA”文化として、教育現場でも価値が見直されつつある。
調査は6月、全国の公立学校121校に通う小学4年~高校3年を対象に実施し、1万2196人から回答を得た。「昨日、本・雑誌・新聞を読んだ時間」を尋ねたところ、小学生の20%、中学生の31%、高校生の51%が「0分」と答え、活字を全く読んでいなかった。
マンガについては「冒険やスポーツ」「友情や恋愛」など8ジャンルに分けて「よく読む」「あまり読まない」の二択で質問。活字を読んだ時間が増えるにつれて、マンガを「よく読む」と答える割合も増える傾向が小・中・高に共通していた。例えば「未来や空想の世界」のマンガを「よく読む」と答えた中学生の割合は、活字を読んだ時間の回答が「0分」だと39%、「15分以内」で43%、「30分以内」で50%、「1時間以内」は64%だった。
マンガを読んで「今まで知らなかったことがわかった」「感動することができた」「家族や友だちとの話題が増えた」などの回答も活字を読んだ時間とともに増える傾向にある。学校図書館に「読書嫌いの子に来てもらう呼び水」(森田盛行・全国SLA理事長)としてマンガを置くなど、読書習慣の中にマンガを位置づける動きも教育現場に広がっている。
世界的にもサブカルチャーとしてではあるが、一つの地位を確立している日本のマンガ。海外で多くに言語に翻訳されて出版されていたり、日本語を覚えて話している外国人の中にはマンガで日本語を覚えたなんてのはよく聞く話。外国人が日本語を学ぶための参考書にしている日本のマンガを、日本人が悪しきもの的な扱いをしているのはいかがなものか…?
加えて言えば、文字の横にたくさん絵が描いてあるのがマンガで、少しだけ絵が描いてあるのが絵本。絵の量が多いか少ないかの違いだけでマンガはダメで絵本はいいなんてのは、大人の偏見的理屈に過ぎない。
結局、一番大切に考えるべきことは、“活字を読む”ということ。
テレビやDVDばかり見ていたり、ゲーム機で遊んでばかりいるよりは、マンガであっても本を読んでいるということの方が、よっぽどいいことだと思いませんか?