認識と対応変更の必要性は…

授業中に、座っているイスを前後左右にカタカタ揺らしたり、手足をブラブラさせたりしているともちろん「イスをカタカタしない!!」「じっとして勉強する!!」といった感じで注意をします。

それが授業中の姿勢としてあたり前だと思っているところがあるし、そんな行動せずにじっとしている方が一般的に集中していると思っているから勉強の効率がいいとも考えてしまうというのがその理由といったところです。

しかし…。

アメリカ・セントラルフロリダ大学の研究結果で、ADHDの子供が学習するときには、足でリズムをとったり、足をぶらぶらさせたり、イスをゆらしたりすることは必要な行為であるとの結果が出たという発表がされました。

これは、8歳~12歳の52人の男子(29人はADHDの診断を受け、23人は診断されていない普通のこどもたち)が調査対象で、学ぶ・推察する・理解するなどの認識作業を実行するのに必須となる、一時的記憶を扱うテストでそれぞれの子どもたちの「学習中の記憶力」を計るための標準的な課題を用意して行われたそうです。

その結果、ADHDの子どもたちは学習時に記憶するなどの、脳の機能が実行されているときに落ち着きのなさが目立ち、さらにその実験ではその動きとの関連性も調べられ、そういった活動しているときが最も学習効果も高まることがわかったそうです。

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比較対象としてのADHDの診断を受けていない子どもたちは、逆に学習効果を発揮できないという結果が出たことからも、この研究結果からその有効性が検証されているそうです。

となると…。

これまでの認識や対応を変える必要性があるということかもしれません。

もちろん、すべての子がこの結果通りというわけではないでしょうから、個別にしっかり子どもたち一人ひとりの特性を見極めて対応することが必要があることは言うまでもありませんが、一つの可能性として子どもたちの成長のために活かしていきたい有効な情報。

やっぱり教育には寛大さが必要ってことですかね☆

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