「ふりかえり」で学習効果をあげよう‼︎

「ふりかえり」

簡単に言えば、学習における復習。この「ふりかえり」を行うことで学習における効果が実証されたという研究がハーバードビジネスレビューに寄せられたという。

その内容というのは、1日の最後に「ふりかえり」を書く時間を15分与えられた生徒は、年度末のテストで23%も高いスコアを獲得したというもの。

具体的には、授業後に、重要なポイントを整理、抽象化、あるいは統合する時間を15分とる。

その実験における、あるフィールドスタディ―では、新規採用された研修中のカスタマーサービス係の社員を比較した。片方のグループでは、研修のある日にはそれぞれ15分の時間が与えられ、その時間をつかってその日習った重要項目をふりかえり、少なくとも2つの学びを書き残すようにさせた。すると、15分の「ふりかえりタイム」を与えられたグループは、研修最終日のテストで23%も高い得点をあげたという。そして、このような成績向上は「一時的」なものではないのだという。「ふりかえり」による学びは長きにわたって定着するということが実証されたというのだ。

最近の学習における主体は予習型になっている。実際の学習時間における効率を上げることと、学習理解をより深めるためにしっかり予習をすることを薦められ、そちらに時間を割かれる結果、復習への時間が取れないことも多いはず。もちろん、どちらもできれば学習効果はかなり高くなることは明らかだが、なかなかそれができないのが実情だろう。

研究チームによると、今回のこの研究は学習においてだけではなく、マネジメントのスキルやスポーツの雑学的知識などであっても、有効かつ欠かせないものであると強調している。

だからと言って、今の学習スタイルを一気に変えてしまうことは難しいだろうし、授業進度等に支障も出てしまうだろうから、大きく変化させるのではなく、日常の学習場面の中に少しずつ「ふりかえり」の時間を盛り込むようにして学習効果を上げる努力をするのがいいだろう。

まずは一日15分。

さぁ、今日は何を学んできたのだったかふりかえってみよう‼︎

20140612001

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