「学びをより効率よく、力を伸ばすための勉強法は?」
と聞かれたら、大事なポイントは2つだと伝えます。
1つ目は、テストなどで自分が間違えたところを理解できるまで学び直す。
2つ目は、それがきちんと覚えられる(解ける)まで反復する。
間違えたところ=『わからないところ』『できないところ』だから、できればやりたくないし、ついつい避けてしまうところ。でも、そこが自分の弱点であることは間違いないから、そこをするのが勉強としては一番効率がいいんです。
そして、勉強し直したときに、『やって終わり』じゃなくて『できるようになった終わり』という基準で勉強しないといけないんだけど、これまたできればやりたくないという気持ちから、ついつい『やって終わり』にしてしまいがち。それはつまり『やったつもり』という自己満足になってしまって結果に結び付きにくい。もちろん、まったくやらないよりは全然いいのだが、目的は満足することではなく、できるようになることなんだから、目標を達成していなければ結果は同じことだ。
それは、2つ目のポイントにも通じます。
覚えるための『反復する』という過程において、「○○回ずつ書く」とか「○時間(○分間)がんばる」といった形で、ゴールが物量であったり、時間であったりといった基準になってしまいがちで、そこに満足を感じているケースが多い。これもまた前述と同じ自己満足に過ぎず、目的である満足ではなく、できるようになることをゴールにしないと結果にはつながりにくい。できるようになっていないことを回数や時間で区切ってやめることはもちろん、できるようになっていることに回数や時間をかけることもまた成果につながらないと同時に効率を下げてしまう学習法である。
このときに大切なのは、できるようになっているかどうかをきちんとアウトプットさせて結果を客観的に判断すること。一番わかりやすい簡単な方法は再テストしてみることだ。それにより、『勉強したつもり』で終わらせず、勉強したことを自分のものとできているかどうかの確認ができ、次の課題が明確になる。この一つのサイクルを確実にこなしていけば、学びが成果となって力が伸びる。
「勉強しようと思うけど、何から手を付けてやったらいいかわからない…」という人は、まず、過去にやったテストの学び直しから始めてみてはどうですか?