政府が打ち出した方針の在り方に、今の時代に必要だとは思いつつも、「本当に必要で、すべきことなのか?」という疑問も頭を過ぎります。
というのも、政府は、全国の小学校、中学校において、児童・生徒が1台ずつ使えるようにパソコンかタブレットを無償で配置する方針を固めたそうです。
もちろん、このご時世なので、パソコンやタブレットが使えるようになることの必要性は十分に感じます。ただ、使えるという中には『正しく』使えるとか、『有効に』使えるとか、『効率よく』使えるといった感じで、そこに差異が生じるため、単に使えるということだけでなく、きちんと使えるようにすることを考える必要があります。そこも含めて、きちんと教育しないと、使うことから生まれる弊害の部分やトラブルの方が大きくなるのは結果を見るまでもないことです。
現在の学校現場におけるIT教育での必要機材は、パソコンの普及率でおよそ5人に1台という状況のようです。それを多いとみるのか、少ないとみるのかは意見の分かれるところだと思います。
政府としてはIT教育の必要性の高まりに合わせて、2024年までに1人1台の実現を目指し、その関連予算は4,000億円以上とのこと。数字を見るだけでも驚きですが、いくら機器が揃っても、それを正しく指導できる先生が育っていなければ、単なる楽しい道具になってしまい、本来の目的を逸脱し、ただ便利な道具の表面的な楽しさや便利さだけを伝えることになってしまう可能性があることも忘れてはならないと思います。
機器の充実が先か?
指導者の充実が先か?
大切なことだからこそ、国民の税金が多く投入されることだからこそ、きちんと有効に教育にいかし、子どもたちの未来に繋げられる形を考えて、実施してもらいたいと切に願います☆