子どもたちの本離れ、活字離れが言われて久しいですが、Selfishの教室では、「子どもたちにたくさん本を読んで欲しい!!」という思いからいつでも子どもたちが本を手に取れる環境を作ってくれている先生のおかげもあって、本好きの子がたくさんいて、本を手にしている子どもたちの姿をよく見ることができます。
そんな子どもたちを本好きにしてくれている教室の本棚が今日してくれたお仕事は…。
新規学習相談でお母さんと一緒に教室に来てくれていたHくんとYちゃんの兄妹。最初は本人たちと話がしたかったので、教室で一緒に話をしていたのですが、後半、お母さんと話をするときに退屈しないように、本棚のところまで連れて行って、本を見ていてもいいし、教室内を探検していてもいいよと伝えて、しばらくお母さんとお話をしていました。
お母さんとの話をしている間、二人の様子は部屋からは見えなかったのですが、とても静かに過ごしてくれていて、「すごく静かに待ってくれていましたね。」とお母さんと話しながら二人がいるであろう教室を覗いてみると…。
二人はそれぞれにお気に入りの本を見つけ、ちゃんと椅子に座って、真剣に本を読んでくれていました。
すばらしい!!
逆に、本に夢中になって、お話が終わったから帰ろうという言葉に見向きもせず、本を読み続ける様子を見て、「担当の先生にお願いしておくから、その本借りて帰っていいよ。また今度来るときに持ってきてくれたらいいから♪♪」と提案すると、すごくうれしそうな顔をして、二人とも1冊ずつ本を選んで、元気にお母さんと一緒に帰っていきました。
たしかに本を読まない子や、読むことが苦手な子は増えています。それは大人が作った便利で楽しい物が影響していて、子どもたちが安易な手軽さで得られる楽しさを選択してしまうことにも原因はあると思います。
でもそれ以上に、子どもたちが本を手にしやすく、かつ、そこに楽しさを見つけられるような仕掛けがなかなかできていないことも大きな原因だと思います。
本の持つ大きな魅力。
本の持つ大きな力。
それは決して失われているわけでも、色褪せているわけでもないと思います。それ以上に、その力で子どものいろんな力を伸ばしたり、可能性を広げたりすることができる、大切な物であり、教育の中においても欠かすことのできない教材です。
そんなことを再確認できた、今日の教室での一場面。
次回、本を手にして、うれしそうに教室に来て、「また借りたい!!」って言ってくれる二人に会えるのが楽しみです☆