『既知』の力を活かして『未知』へ立ち向かう力を伸ばす

知識は多いに越したことはない。

でも、いくら多くの知識を有していても、その知識が使えなかったり、何より、その知識を活かせなかったりでは、単なる宝の持ち腐れになってします。

ここで言うところの、“知識を活かす”というのは、自分の有している知識をうまくつなぎ合わせ、より大きな知識や力に変えること。これは、よく、「点と点を結ぶ」というイメージで表現されていることでもあり、そう言えばわかりやすいかと思います。

一般的な学習では、各教科の違いはあるものの、基本的には体系化された学問における知識を学び、覚えていくことが中心。これがいわゆる『既知』で、コツコツと勉強をし、覚えることが得意な子はこの力が優れています。これに対して、学習場面でも、これまでに学んでいないことが『未知』であり、成長する中でどんどん増えていくし、社会に出るともっともっと多くなる。

そんな『未知』に対した際に「勉強したことないからわからない…」とあきらめて投げ出してしまうのではなく、自分の有する『既知』を使って『未知』に立ち向かえるかどうかがポイントになるのだが、今、それを苦手としている子がとても多い。

なぜか?

簡単な話、自然に身に付くような力ではないので、意図的にその力を伸ばすための学びの場面を行なわないといけないのだが、『既知』を増やすための学習が中心で、『未知』に立ち向かうための力を伸ばすような学びがあまり行なわれていないから。

だからと言って、その力を伸ばすための学びばかりがんばる必要があるという話ではない。いくらその力を伸ばしても、その元となる『既知』が少なければ、つなぐことも、膨らませることも必然的に早く限界点に到達してしまうことになり、『未知』に辿り着けなくなってしまうからだ。

ということで、大切なことはバランス。

『既知』を増やすための学びを行ないつつ、『未知』に立ち向かうための力を伸ばす学びも並行して行なうことを忘れずに、どちらの力もしっかり伸ばしていきましょう♪♪

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