フライング

フライング=競走・競泳などで、スタートの号砲に先立って飛び出すこと。不正出発。(出典:大辞泉)
中学、高校、大学と10年間陸上競技、中でも短距離走を中心にやってきた自分にとって馴染み深い言葉。
本来、競争や競泳などの競技の中で使われる言葉だが、現在は日常生活の中においても使われることがよくある。
陸上競技において、このルールが『また』改正されるらしい。
『また』というのは、自分の知る限り、ここ数年の間で今回が2度目の改正であるから。
そして、その度毎に選手にとっては厳しいルールになっている。
元々、自分たちが現役で走っていたときは、1レース中に一人の選手が2回フライングを犯してしまうと失格になっていた。
これが、2003年のルール改正で、そのレースの中での1人目の選手は失格にならず、全体で2回目にフライングをした選手から失格ということになっている。
すなわち、その選手がいくら1回目のフライングであっても、他の選手が1回フライングをした後なら失格になるし、それ以降の選手も順次フライングになっていくというもの。
このルール改正のときも、正直かなり厳しいなぁと思ったが、今回の改正はさらにきびしいものに…。
国際陸上競技連盟(IAAF)が12日に行った総会で、スタートでフライングをした選手について、1回目から即失格とするルール改正案が賛成多数で可決され、来年1月から適用されるらしい。
100分の1秒を競う短距離の世界では、スタート時の緊張感はハンパなものではない。
だから、その緊張感から思わずフライングをしてしまうこともある。
もちろん、中には他の選手との駆け引きの中でわざとフライングをする人もいるが、それはそれで一つの戦術として考えることもできないわけではない。
でも、たいていの場合、前述の理由で行ってしまう(と信じている…)フライングを1回目から失格にしてしまうというのはちょっと厳しすぎる気がするが…。
たしかに見ている側にしてみると、スリルが増して楽しい気もするが、やっている選手の緊張感を考えるとどうなんだろう???
何事も、雁字搦めにするんじゃなくて、少しゆとりを持たせた方がうまくいく気がするんだけどなぁ…。

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