療育と教育と学習支援の違いについて

いきなりタイトルに難しいテーマを掲げてみましたが、「じゃあ、その違いは何?」って聞かれて、それに対して明確な答えはできません。

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「じゃあ、何でこんなテーマを?」って聞きたくなると思いますが、実は、先日行ったラジオの収録での内容がこのあたりのことがテーマで、その時に改めていろいろ考えたり、思ったりすることがあったので、備忘録的にちょっと書いてみようかな?と思っただけです。

ということで、あまり詳しく書くと放送前のラジオの内容がネタバレになっちゃうし、正直、小難しいことを書くつもりもないので、あまり期待せず、軽く読んでくださいね。笑

療育と教育と学習支援の違い

一言で言えば、「明確な違いはなく、目の前にいる子どもたちに必要なことを行なうにあたって、こちらがどの言葉を使うかの違いに過ぎない。」って感じに思っていいと思います。

例えば、一般的に療育の分野における“SST(=ソーシャル・スキル・トレーニング)”は、教育や学習支援の場では必要ないこと?と聞かれて、「勉強を教える場なので必要ない。」と言われる指導者はいないと思います。

たぶん…。苦笑

逆に、学力をアップするために教育機関や学習支援機関に行っていて、そちらの目的が果たせられたら、例えば、挨拶であるとか、靴を揃えるとか、順番を守るとか、相手の気持ちになって考える…なんてことはできなくてもいいし、教えなくてもいいという考え方の指導者もいないと思います。

きっと…。苦笑

もちろん、療育、教育、学習支援といった言葉で場合分けをするのは、その子に身に付けたいもの優先順位をより明確化するためであったり、自分たちが行なっていくことの柱をきちんと意識したり、受ける側の人たちに内容をわかりやすくしたりするといった効果はあると思います。

こう考えてみてはどうですか?

しかし、そういった各種機関レベルで療育、教育、学習支援について考えると「違いは何?」という素朴な疑問が生まれるかもしれませんが、ご家庭における子育てだと考えたら、「今、自分がこの子にしているのは、療育か教育(学習支援)か?」なんて違いを意識しながら行なっている保護者の方はいないと思います。

すべてはその子の成長のために行なっていることであり、今、その瞬間に教えるべきこと、伝えるべきことを伝えていく。ただそれだけじゃないですか?その内容が、あえて言葉で分別するなら、時には療育だったり、時には教育だったり、気持ち的には学習支援だったりって感じで…。

そう考えたら、違いについて明確な答えなんて必要ないし、そこに線引きも必要ない。そんな風に考えているから、明確な答えが出せないんだし、答えが出ない(出せない)ことの言い訳のようにも聞こえると思いますが…。苦笑

まぁ、結論としては、違いはないというか考える必要はないってことです。笑

どんな形であれ、どんな関わり方であれ、子どもたちの成長が見られたらうれしい&幸せだし、その成長のために関わっていることには違いないですからね☆

みんなそうでしょ?

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