小学生で漢字が苦手な子どもたち、中学生で英語が苦手な子どもたち、そして全般的に国語を苦手にしている子どもたち…。
彼らがそれを苦手とする大きな理由の一つと思われるのが、それらが表音文字と表意文字の組み合わせであり、その組み合わせが1対1ではなく、複数の読みや意味を持っているという点。覚えたことがそのまますべての知識とはならず、点数に結びつかないところだろう。
今日も、面談の中で小学校低学年の子のお母さんとお話をしていて漢字についてそんな話をしました。小学校で習う漢字の一つの壁が小学3年生。そこから一気に難しくなって漢字の勉強が嫌になったり、漢字が苦手になる子がたくさんいます。
そして中学生の授業で英語でのホッコリ笑えるネタをご紹介。
本人はいたってマジメです!!
英作文の問題に取り組んでいたIくんは英語が苦手。特に覚えることが苦手なため、単語の覚えている数が少ない。それは英作文においては致命傷…。
そんなIくんがこんなことを言いながら問題に取り組んでいました。
「えぇ〜、『お兄さん』って単語は何だぁ〜〜。」(←半分泣きそうな声。)
その後、続いて聞こえてきた言葉にちょっと耳を失いつつも、笑いが抑えきれず…。
「あぁ〜『兄弟』が『brother』なのはわかるのに、『お兄さん』がわからん〜〜。」
いやいや、あなたは今、自分でちゃんと答えてますよ。笑
Iくんにとって『brother』=『兄弟』という意味だけ。そこからの派生である『兄(お兄さん)』や『弟』は別の言葉。だからすぐに単語が結びつかない。1対1の組み合わせでない言葉の難しいところ。バリエーションを覚えるのが苦手な子、変化をイメージするのが苦手な子にとっては大きな壁。だからと言って、すべての言葉(意味)を1対1の組み合わせにして覚えるには言葉は膨大すぎる。もちろん漢字の読み書きも同じこと。
大変で難しい…。
だからこそ、一人ひとりに合った勉強方法や覚え方を見つけてあげながら、一緒に前に進んでいけるようにがんばらないといけない。
難しいけど、そこは避けて通れないところなので、大変だけどがんばろうね☆