わからないことを聞けるということ自体はすごく素晴らしいことだし、大切な力。わからないことをわからないままにしてしまうことなく、解決して自分の力に変えていく。これすなわち学びの基本です。
ただ、そこには一つ最低限の大切にしなければいけないルールがあり、それをしなければ本当の意味での学びにつながりません。
それは何か?
すごく簡単な話。自分で最大限の力で取り組んだ上で聞くということ。逆に、そこ無くしては、聞くというせっかくの行為も単なる『その場しのぎ』の対応になってしまい、自分の中に残らず、力になり難いのです。
まずは“指針”をしっかり活かす
教科書しかり、問題集しかり、もちろん学校の授業でも、いきなり何の解説も無い中で問題を解かせるようなことはないはずです。解説があったり、例題があったり、場合によってはヒントがあったり。
本気でできるようになりたいと思っておらず、ただ目の前のことを済ませたいとだけ思っている子は、そういったものに目を通すこともなく、自分自身でできる限りの努力をすることもなく、次の言葉を発します。
「先生、わかりません。」
“指針”を活かす努力をすることもなく、取り組みもしないままに発する「わかりません」という言葉は、正確に言えば「わかる気がありません。」です。そんな状態でこちらが説明をしても『わかるわけがありません!!』なのだということを、何度も何度も繰り返しながら教えます。一番気付いて欲しい、身に付けて欲しい力と言っても過言ではないのです。
だから、基本的に“指針”は与えても“答え”は与えません。“指針”を元に、まずは自分で最大限の努力をした先に本当の“答え”があり、本人の成長があるのです。
本気で成長したいなら、まずやるべきことはこれだけです。