間違える原因はやはり“不安”なのだと思う。

中学3年生の数学、この時期に習う新しい内容は式の展開における乗法公式。実際、この公式自体は覚えていない、ちゃんと使いこなせていないといった場合でも、逆に公式を使いさえせず、正しい順序で丁寧にやれば正解にたどり着ける。だから、展開の問題を正解するためだけなら、別に使いこなせなくても何の問題もない。

だが、この後に習う因数分解ではそうはいかない。こうしきをりかいし、使いこなせなければ、正しい答えにたどり着くことはできない。その因数分解の公式をきちんと理解して使いこなすためには、乗法公式をきちんとマスターしておくことは不可欠。だからこそ、何度でも説明をし、反復をし、定着できるように時間をかける。

公式の数は4つだが、一つは正負の違いだけなので事実上3つ。どの公式も一番シンプルな形で使えるように説明をし、そのルール通りに当てはめて計算すれば正しい答えが出せるはずなのに、意外と不正解が多い。

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推測される間違いの原因は2つ

1つ目は、一番初歩的な問題からちょっとだけひねられた問題。

2つ目は、小数や分数が含まれた問題。

公式からまったく外れず、数字や文字だけ変えてある基本的な問題はスラスラ解いて、もちろん全問正解。

にもかかわらず、ちょっと後ろの数字に文字をひっつけられたり、プラスとマイナスの位置を変えられているだけだったりといったひねりが入ると一気に正解率は下がる。もちろん、数字が小数や分数になっていると同じように正解率は低下。ひねり+小数や分数の入った問題になると正解率の低下どころの話ではなく、解けずにひたすら悩み続けてしまう…。

その理由はやはり…

“不安”じゃないかな?

「あれっ?公式はここは数字だけなのに、これには文字がついてる…。」

「あれっ?今度はマイナスが前にある…。」

「あぁ〜、小数(分数)の計算自信ないんだよなぁ…。」

結局、そんな“不安”が迷いを誘い、余計なことを考えさせ、違うやり方を誘発し、不正解への道へと導くのだと考えられる。

じゃあ、どうすればいいのか?

答えは一つ。“不安”にならないようにするためには“自信”をつけてあげるしかない。

正しく公式を使いこなして「これでいいんだ!!」と、迷わずその問題が解けるようになるまで反復をし、定着に結びつけるしかない。小数や分数の計算に至っては、複雑な計算の中でではなく、単純な計算のレベルで自信を持たせるしかない。そういった意味では、小学校時代の算数で、どれだけその力を身に付けておけるかが大きなカギとなる。

その分、進むスピードはどうしてもゆっくりになってしまうが、学校の進度に合わせて早く進んで、できないことやわからないことをいっぱいにするよりは、ゆっくりでいいからできることを少しずつ増やしていった方が絶対いい。

子どもたちが“不安”を感じて戸惑うことのないように、小さくてもいい、少しずつでもいいから“自信”を増やして、笑顔につなげてあげたいと強く思う。

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