168時間のうちの3~4時間で何を優先順位の上位におくべきか?

168時間とは? 3~4時間とは?

いきなり唐突に数字だけを並べられても何を言わんとしているかわかりにくくてすみません。m(__)m 168時間の方はなんとなくわかると思いますが、3~4時間と言われるとわからない方も多いと思います。実際、3~4時間というのは一例に過ぎず、もっと多い人もいれば。少ない人もいるし、中には『0』という人もいます。

これは、一週間における塾や家庭教師などでの学習時間でよくあるパターンを数字にしたもの。24時間×7日間=168時間という総時間数のうち、週に2回、1回1時間半~2時間塾に通っている子どもたちの塾や家庭教師での学習時間。もちろん、この数字はこれぐらいの時間数の子が一番多いだろうと仮定した一般論でしかないので、読まれる人(ご家庭)の自分自身の時間で読み替えてください。

20160222001

この時間をどのように使い、指導する側は何を優先順位の上位に置いて指導するべきかということをちょっと考えて欲しくての問題提起。

『勉強できる』の本当の意味は?

ほとんどのご家庭において、塾に来てたり、家庭教師の先生と一緒に勉強したりする目的は「勉強ができるようになること」で間違いないと思います。では、何をもって「勉強ができるようになった」と判断するのか?

これは個人差やご家庭での考え方によって様々だと思いますが、Selfishで大事にしているのは、この一週間の時間のうちの残り164~165時間をどう生かすか?ということ。それがきちんと機能すると、実際に塾や家庭教師で使っている時間が何倍もの時間になって本人の力を伸ばしてくれるようになります。

と、ここまで書いたら、わかっている人は「なるほど!!」と思われたり、「あたり前!!」と言いたくなる人もいらっしゃると思いますが、実際はそうでないご家庭が多かったり、優先順位の下位に置かれているケースが多かったりしています。

結論から言えば、塾や家庭教師での時間をいかに残りの時間の方を活かせる力に変える時間として使うことが大切だということ。つまり、目先の点数やテクニックだけに捉われた指導で、短期的目標で結果を出すことを目指すのではなく、長期的目標で結果を出すことを目指す。つまり、単純な教科としての勉強をするのではなく、勉強の仕方を勉強するということ。

すごくあたり前のことだけど、それがあたり前になっていない現実。なかなか結果が目に見えないこの部分を必要と感じながらも、目先の点数や目の前の問題ができるかできないかという基準で塾や家庭教師の存在を考えてしまう場合が多いため、実際にお金を払って費やしいている時間である3~4時間でさえ、その時間すべてを活かし切れず、結果(点数)に結び付いている時間はそのうちの何分の1かに過ぎないという現実。

大切なのは、問題の解き方としての勉強ではなく、勉強に取り組む姿勢(気持ち)、わからない場合の調べ方、教科書や教材の活用の仕方…などの自学自習の方法であり、保護者や先生がいない場面での一人での勉強の仕方。それがある程度きちんとできるようになった上で、そこに解法としてのテクニックを乗せると、点数を上げることや教科書を使っての勉強に限らず、社会に出て生きていく力に直結する力を身につけることは決して難しいことではない。

目先にとらわれてしまうのではなく、しっかりした基礎作りを大切にした教育環境を子どもたちに与えてあげて、ゆっくり大きく伸ばしてあげましょう!!

-代表者ブログ, 教育について

© 2024 NPO Selfish(セルフィッシュ)