才能の差は小さい
行動の差は大きい
継続の差はもっと大きい。
-大嶋啓介-
この言葉を見た時、すごくあたり前で、すごくシンプルな言葉しか使ってない言葉なのに、人の成長における最も大切な部分をズバリと表現していることに思わず「スッゲェ〜」って感心した。
“才能”にはもちろん個人差がある。才能の無い人間から才能のある人を見ると、大きな差を感じるし、それは時に妬みややっかみ、僻みなんて言葉で表現されるようなあまり好ましくない人間の感情を生み出すことも多い。
でも、この言葉を借りると、才能そのものの差は小さいものであり、無い人間が勝手に大きな差として感じているだけなのかもしれない。
大切なことは、才能があるかどうかではなく、そこから“行動”を起こすかどうか、すなわち最初の一歩を踏み出すかどうかということ。自分で勝手に限界を決め、一歩を踏み出すことをしなかったとしたら、その場が限界という明確な答えしかない。もし才能があったとしてもそれは同じことになる。すなわち、行動を起こすかどうかの差は才能の持つ差の比ではないということだ。
そして、本当の意味で目標を達成しようと思った時に必要なのがその行動を“継続”すること。それが無ければ辿り着けるものの辿り着けなくなる。
例えて言うならマラソンと一緒。「自分には才能がないから無理」と決めてスタートラインに立たない人、スタートラインに立って一歩目は踏み出したものの、何らかの理由で前に進むことを止めた人は絶対にゴールに辿り着くことはない。スタートラインに立ち、一歩目を踏み出し、最後まで前に進むことを止めなかった人だけがゴールという目標を達成することができるのだ。
そしてこのことは、決して本人だけに限った話ではない。子どもたちの成長を夢見るまわりの大人に必要なことを教えてくれていると思います。
子どもたちの“才能”を信じること。
子どもたちが“行動”を起こしやすい環境を整えること。
子どもたちが“継続”できるように寄り添い、一緒に歩み続けること。
そんな大人が一人でも多く自分のまわりにいてくれたら、子どもたちはきっとそれぞれの夢や希望に向かってがんばって進めるはず。
そして何より、“継続”した時間の中で自分の身に付いた力や自信は、決して自分自身を裏切らない。