小論文という大きな壁。得意になるために必要な力は…

高校3年生になったIくんから、

「先生、授業で小論文を教えてください。」

との申し出があり、学校の授業で進めている課題を持ってきました。

大学や専門学校の入試で、小論文等の記述系の課題が多くなる中、高校側もそういった受験対策として、時間をかけて少しずつ小論文を書くことに取り組んでくれています。

ただ、普段から長めの文章を書いたり、自分の意見を文章化したりするのを非常に苦手にしている子たちが非常に多く、そんな子たちにとって小論文は大きな壁。実際に文章を書くということの前に、文章の骨格の考え方であったり、そもそもの自分の意見をまとめるところであったりといった基礎的な部分からの練習が必要です。

でも、その前にもっとしておかないといけないことがあります。

それは…。

普段からどんな力を伸ばすことを意識しておくことが必要なのか?

まずは、自分が書くべき内容に関する情報や語彙をしっかり増やしておくことです。あたり前の話ですが、英語の文法を知らない人や英語の単語を知らない人が英語で文章を書くことも英語を話すこともできないことは誰でもわかると思います。にもかかわらず、日本語は普段使っていて会話ができるから、日本語で書く文章なら書けると思っていること自体がおかしいと思いませんか?材料を用意することなく、料理を作ろうとしているようなもの。さすがにそれはちょっと無理ですよねぇ…。

ということで、ある程度テーマが決まったら、その内容に関しての情報をしっかりと集めることと、普段から語彙を増やしておくことが大切ですが、それも漠然と頭に入れればいいというものでもありません。その内容を理解するのはもちろんですが、それを相手に伝えるという意識を持った上で情報や語彙を増やしておくことが必要です。

簡単に言えば、その情報や語彙について相手から聞かれたときに、その内容について自分が話すことができるレベルにしておくということを意識しながら頭に入れるということです。

そこがしっかりできるようになると、小論文であったり、長めの解答であったりといった普段から苦手としている分野が、少しずつ苦手ではなくなるはず。

そして最後には…。

得意になる!!

ようにがんばりましょう☆

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