サッカー関係のWebサイト「ゲキサカ」のニュース記事で、FC東京のとっても素敵な取り組みが掲載されていたので、ご紹介させていただきます。
それは、2019年3月1日付けのニュース
Jクラブはトップ選手を育てるだけではない。FC東京が大切にしてきたもうひとつの「受け皿」
と、本日、2019年4月19日付けのニュース
「安心できる居場所を作りたい」。FC東京と二人三脚で歩んできた知的障がい者のクラブ「トラッソス」のポリシー
の2回にわたって掲載されているもの。(※上記タイトルに記事へのリンクを貼りつけておりますので、興味のある方は是非そちらをお読みください。)
特に、2回目の記事で書かれている内容にすごく共感します。キーワードは“安心できる居場所”。それがあるだけで、いろんなことに不安や困り感を抱えている子たちにとって、どれだけ心強く、どれだけ勇気がもてることか…。
彼らは練習の時から同じウェアを着ている。試合では統一しても、練習からそろえるクラブは珍しい。これも吉澤氏のこだわりのひとつだ。
「視覚から『みんな一緒の仲間』『団体の一員になる』ということを植え付けて壁をなくしたいんです。(障がいの有無は関係なく)僕は『受容感』が大事だと感じています。誰かが僕を受け入れてくれたことをちゃんと感じられること。そこに気づいたときに『ああ、僕ここにいていいんだ』と思う、この相互関係です。僕がいくら受け入れても、相手が『受け入れてもらった』と感じていなかったら、その距離感は遠いままですから」
チームが同じユニフォームを着るのは、決して、相手チームと区別しやすくするためだけではありません。吉澤氏も言われているように、そこから感じられる一体感は、選手にとって大きな力を与えてくれます。
同じユニフォームを着ることは、チームスポーツをしている人たちにとってはあたり前かもしれませんが、陸上競技のような個人種目が主体のスポーツでも、同じチームで共通のユニフォームを着るのが普通です。例え自分がスタンドにいたとしても、自分と同じユニフォームを着た選手がトラックを走っているのを応援している時には一緒に戦っている気持ちになります。学生時代、ずっと陸上競技をやってきた人間として自分が感じてきたことだし、それを力に戦ってきたので自信をもって言えることです。
いろんなスポーツを応援しているスタンドのサポーターが選手と同じユニフォームを着るのも同じ理由ですよね。
些細なことかもしれないけど、そこから始まる『“安心できる居場所”づくり』はとっても大切なことだと思います。そして、そうやって見つかった“安心できる居場所”が子どもたちにとってどれだけの存在であるかは、同じくニュースの中で話をされているお母さんのこの言葉でしっかりと感じ取れると思います。
「(一部省略)ウチの息子は、親に対しては全面的な甘えが出ると、かえって不安な気持ちが逸れない。けれど、好きな友達に会いたい、という気持ちが沸き上がってくると、不安を越えられることがあるんです。トラッソスをたとえて言うなら、『しおれた花が水をもらって咲くところ』です。『場所は人が作るものだな』とつくづく思います」
場所は人が作る。
その、人が作った場所が人を育てる。
大切なことは、子どもたちにとってのそんな“居場所づくり”。
このFC東京の取り組み、ほんと素敵ですね。応援してます☆