アウシュビッツでの思い・・・

こんにちは。
今日は、ポーランドの負の世界遺産、アウシュビッツの中を見学した様子を中心にブログを書きます。

前回お伝えしたように、アウシュビッツは第二次世界大戦中にヒトラー率いるナチスドイツが、ユダヤ人絶滅を目的とした強制収容所です。敷地内の至る所に収容された人の地獄が待っていたのかがすぐ伺えました。それは、集団絞首刑の為に作られた柱、「死の壁」と呼ばれる銃殺刑に使う石壁、重労働を課す為の石のローラー等がありました。

また、室内には、来てすぐに奪った大量のカバン、女性の髪の毛、入れ歯、義足等も展示されていました。女性の髪の毛は編んで生地として使用する為のようでしたが、そのまま丸刈りにされたのでしょう、三つ編みのかつらのような状態のもの等も多くありました。この方々はこの後どんなに恐ろしく辛い思いをされ命を奪われたのだろう・・・。どれだけ辱められ、人としてのプライドを傷つけられ亡くなられたのだろう・・・。そんな思いに胸を締め付けられました。

そして、大量殺戮の為に作られたガス室の中も見せていただきました。

実際には入り口の所に並ばされ、入れるだけ押し込められ、天井の穴からチクロンBと言われる毒ガスを大量に入れられ、約20分もの間もがき苦しめられながら、皆さん息絶えていかれたそうです。それも150万人と言われています。横には焼却炉があり、その後すぐに焼かれてしまうのです。写真の煙突がそうなんですが、一日中煙が絶えることがなかったそうです。

ガス室の内部を写真に撮ることは許可されていませんでしたが、とにかく壁には中でもがき苦しめられた方々の無数の引っ掻き傷がありました。どれだけ長く苦しい時間だったのか、想像さえできません。

これはフィクションではなく、実際にこの地球上で起きていたことなのです。

このアウシュビッツでは、僕がずっと著書を読ませていただいていた中谷剛さんという神戸出身の方が働かれていると聞いていましたが、なんとその中谷さんにガイドをしていただくことができました。

中谷さんの言葉で最も学んだことがありました。それは・・・

人は複数いれば、力関係や上下関係が生まれやすい。その時、リーダーとなる人の考え方一つで、部下や後輩を幸せにも出来るし、不幸にも出来る。それだけ上に立つ人は影響力があるのです。これは決して歴史上で起きた遠い話ではなく、我々の日常生活にも普段からあることなのです。
と、全ての言葉までが正確かは自信ありませんが、このようにおっしゃっていました。

更に、職場での上司、学校の先生等でも同じです。上に立つ人はこのことを常に考えておくべきなのです。

この言葉が9年経った今でもずっと心に刻まれています。自分自身、ふと弱い心になることがありますが、その度にこの言葉を思い出すようにしています。
負の世界遺産から学んだことをこれからも忘れずに生きて行きたいと思います。

どうしてもポーランド!!と訪れて本当に多くのことを学び、考えさせられました。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

福尾

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福尾先生

就学期、成人への移行期と、それぞれの悩み事等に一緒に向き合い、寄り添っていきたいと思っています。どうぞよろしくお願い致します。

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