子どもたちと一緒に勉強をし、学習面でのいろんな力を伸ばしてあげる上で大切だと考えていることの一つがその子のつまずいている原因の発見。問題と解答を見たときに、どこをどう考え違いしたり、覚え間違いしたりしている結果でそこに至っているかを考えて、見つけることから指導が始まります。
そんな中で、例えば、算数の計算問題をやっていて、同じ計算方法の数字違いの問題が複数問あるときに、半分ぐらい合っていて、半分ぐらい間違っているという子がいる。こちらからすれば「同じルールをどうしてその場その場で勝手に変えてしまうの?」って思ってしまう。正解できる力はあるわけだから、同じパターンで全部解けば、全問解けるのにって…。
教室で、生徒の一人とその話をし、「先生的にはすごく不思議なんだよねぇ~。」って言うと、その子は「私、それわかる。というか、私もするよ!!」って思いもよらぬ答え。「なんで?」って聞くと、こう答えてくれました。
「だって、やり方に自信がないから、もし間違ったやり方でやってしまったら、全部間違いになっちゃうけど、もう一つの方法と半分ずつやっとけば、どちらかの方法が合ってたら半分は正解になるから♪♪」
まぁ、なんて賢いんでしょ☆笑
2つの可能性があるなら、1つに賭けてしまうのではなく、半分半分の可能性に賭けてみる。特にテストだと、全問正解か全問不正解の極端な成績でなく、確実に半分正解の解答にすることで50点取れる。それも一理ありです。
ハハハ…。参りました。m(__)m
でもね…。
この間、目の前でそのパターンで間違っている子に、「自分が同じパターンで正解できている問題を見ながら、同じようにやれば直せるでしょ?」と言って、間違った問題の直しをさせていたんだけど、ずぅ~っと悩んでて、結局、なかなかその問題は正解に辿り着けなかったんだよねぇ…。
ということは、その子はそこまで考えて正解と不正解が半々の解答をしたのではなく、やっぱりそのときそのときで、自分勝手に思いついたパターンで計算しているってことなんだろうなぁって思ってしまう。
子どもたちの発想はいろいろあるから本当におもしろい。
だから、教育の仕事っておもしろくて、やめられない♪♪(^^)v