105歳!
いきなりですけど、この年令を見て、皆さんは最近のニュースからピンときた方がおられると思います!
そうです、先日惜しまれながら天に召された日野原重明先生の輝かしき人生です。
この日野原先生は、知る人ぞ知る聖路加国際病院理事長で同名誉院長をされていた方ですが、皆さんの記憶に一番残っている出来事で言えば、平成7年に起きた地下鉄サリン事件の際に、病院内のロビーや礼拝堂の施設を緊急の応急処置室として機能させる判断を速やかにされました。その機転により、東京という大都市の地下鉄を襲った無差別のテロ事件でありながら、犠牲者を最小限に抑えることができたのです。
そんな日野原先生ご自身も、昭和45年によど号ハイジャック事件に遭遇されたりと、命の危険を感じるような恐ろしい経験もされています。
僕が、この日野原先生を知るきっかけになったのは、父親から渡された一冊の本でした。
この「人生百年 私の工夫」という著書は、ちょうど先生が90歳の時に出版されたものです。タイトルでもおわかりのように、先生は当時から、人生百年は必ず生きるという自信に満ちておられたのでしょう。さらに5年も長く人生を全うされました。
僕自身は、結構悩みを引きずったり、小さなことで落ち込んだりするところがあると昔から自負しています。また、年齢のことに関しても、20歳、30歳になる節目ふしめで、「あ~、歳をとったな~」とマイナス思考になったりしていました。
しかし、この本を読んでからは、「人生は楽しむ為にあるもの」という事を教えられました。それは、単に楽しいことだけをするのではなく、“ストレス”も含めて楽しむという事です!
当時90歳の方がそれを実践されており、しかも現役の医師でもあったので、これ以上の説得力はありません。そのおかげで40歳を迎えた時は、そんなにマイナス思考にはなりませんでした。
こちらの一冊には
長く、豊かな「人生の午後の時間」が始まる
からスタートし、
生きるということはアートである
さらに、
ストレスを楽しみ、活かすことで脳も若返る
といった、生きることがとても魅力的に感じる珠玉の言葉の数々が詰まっています。
一度の人生、楽しく生きなければやっぱり損ですよね!
そして、僕も地味ながらも、人生がアートとなるよう年齢を重ねていきたいと思っています!
天命を全うするまでには、ピカソのアートような人生を目指す福尾でした(^_^;)