自分で選ぶ

受験生の子どもたちにとって、県立の自己推薦入試、そして私立高校の入試の最終選択の時期が迫ってきた。
ずっと以前から進路が決まっている子もいれば、ここにきて最終決定で思い悩んでいる子もいる。
当たり前の話だが、生きている時間の中で、選択を迫られることは数限りなくある。
簡単なところでは、日々の食事で「何を食べるか?」という選択から、物を購入する際に「どれにするか?」という選択。
どちらも値段が安いうちはそんなに悩むことなく決めることができるだろうが、値段が張ってくると決めることは決して簡単ではなくなる。
時期的には「サンタさんに何をお願いするか?」なんて選択は、子どもたちにとって大きな大きな選択になるだろう。
欲しいものがたくさんある中から、一つを選ぶということは本当に難しいことだ。
これが進路の選択ともなればもっともっと難しい。
通常、中学生の子どもたちにとっては、これまでの人生の中における最大級の決断を迫られることになるのが高校の選択。
それで一生が決まってしまうわけではないが、ある程度の方向性が決まってしまう大事な選択となるだけにとても重要。
進路を選択するには、たくさんの選択肢の中から一つの答えを選ばなければならない。
加えて、入試の先に“合格”という結果を望むだけに、より慎重な選択を余儀なくされる。
お父さんやお母さんの意見、まわりの大人や先輩の意見、学校の先生の意見などたくさんの人の意見を参考にするのはいいが、決してその意見に左右されて安易に決めて欲しくはない。
それはあくまで人の意見であり、自分自身の決定にはならないから…。
「どんどん悩みなさい!!」というのは、正直、酷な話かもしれない。
でも、やっぱり子どもたちにはそう言って、最終最後の答えを自分で選んで欲しいと願っている。
自分で選ぶということは、その選択に対して自分で責任を負うということ。
そして、自分で選んだ道は、きっと最後まで歩き続けることができるし、万が一、その先に望まない未来があったとしてもきっとそこからたくさんのものを得ることができるから…。

-ひとり言

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