昨日のブログで『職場体験のジョブ支援の巻はおしまい☆』としましたが、今日はその3日間のジョブ支援の間に感じた教育環境のあり方について、思ったこと、感じたことを忘れないうちに少しだけツラツラと…。
今回お世話になった幼稚園は、年少、年中、年長合わせて12名。1日目に交流で行ったお隣にあるこの地域の小学校も全校で約40名という、どちらかと言えば小規模校に分類される幼稚園や学校。少子高齢化という今の時代背景、そして地域性を考えると日本全国で学校の統廃合が進んでいるとは言え、こういった規模の幼稚園や学校があることは仕方のないことだ。自分の育った環境と比べて大きく違うこの少人数の環境に、最初は正直「淋しいな…」って感じた。
でも、それが3日間の体験を通して、逆に今の日本の中ではとても「幸せなことなんだ☆」って感じた。
あたり前の話であるが、少人数であるがゆえに、子どもたち一人ひとりが場面ごとにそれぞれが主役になりながら成長することができる。大規模校も必要なことではあるが、現実には大規模校ゆえにそういった対応は非常に難しく、出来ていない場合がほとんどだ。
加えて、地域ぐるみで子育てをしている様子を3日間の中のいろいろな場面で垣間見ることができた。都会に行けば行くほど、他者のの関わりがどんどん希薄になり、自分のまわりにいる人たちは「同じ空間に存在する人」という程度の認識で必要が無ければ声をかけることもないし、場合によっては必要であっても関わり合いを持とうともしない社会においては、失われてしまっていると思っていた古き良き時代の日本の原風景がそこにはあった。
先生方然り、地域の大人たち然り、一人の子どもにたくさんの大人が目をかけ、言葉をかけ、手をかけるという形で“子どもたちの成長”という一点でつながり、その成長を願っている。そういう環境で成長した子どもたちはきっと、ちゃんとその優しさと愛情を受け継ぎ、人を思いやることができる人間に育つのだろう。
これは決して大規模校や都会がすべて悪いということではない。地域の枠を越え、より広い世界の中で生活していくことを考えたとき、そこにはそこの秩序やルールがあるため、それをきちんと見極め、適応できる能力も身に付けておく必要があり、それはより大きなコミュニュティの中で経験しながら学ばなければならないし、そういったことを学べる場所が大規模校だったり人の多い街の中だったりするのだ。
要はそれぞれに大切なことをどのタイミングで学び、身に付けるかということであり、決してどちらか一方が重要であるという話ではない。
子どもたちが小さければ小さいほど、できるだけたくさんの大人が成長に関わり、ある程度成長したら、そこから先は違う環境に身を置くことでさらに必要な力を身に付けながら自らをより高める。そういった成長過程がより良い成長につながるのではないのかな?ということ。
だから、子どもが小さい時期にもしいろいろな事情で生活する場を選択する必要がある場合は、より小規模な学びの環境で成長できる方を選択すべきだ!!
あの子たちのキラキラした真っ直ぐな目と心に触れて、そんなことを強く感じたのでした☆