1月も半ばを迎え、来週から県内の私立高校のⅠ期入試の出願を皮切りに本格的な高校受験のシーズンに入ります。私立高校のⅠ期、Ⅱ期、県立高校の特別入学者選抜、そして一般入試まで、約2ヶ月間続く長丁場の勝負の時期。
教室の授業の方でも、本格的に受験対策の授業を…といきたいところですが、なかなかどうして、そんなにスムーズにいかないのが現実。子どもによっては、この時期でも各教科の基本固めをやっていたり、抜けの部分の補強をやっていたりして、まだまだ総合的な入試問題まで進めていないのです。
ただそれは、単純に授業のペースや子どもたちの進度が遅いという理由からだけではなく、入試対策そのものをそんなに重視していないというか、そこに必要以上にウエイトをかけていないというのが本音のところでもあります。
ちょっと不思議に聞こえるかもしれませんが、要は、目先の点数を取るためだけのテクニックに走るのではなく、本当に大切な基礎学力の定着とその力を使いこなせるようになることを重要視しているからです。
というのも、“受験”となるとどうしても目先の合否にばかり目が行き、『合格という結果がすべて』という風にとらえられがちですが、本当に大切なのは高校に入ることではなく、入学した学校できちんと卒業することだと考えるからです。
そのためには、目先の受験に対応するためだけの力ではなく、高校に入ってからもきちんと学んでいけるだけの基礎学力と自学自習できる力を身に付けておくことが重要であり、その力がしっかり構築できれば自ずと受験対策も自分でできるように成長するのです。
とはいえ、そもそもの入り口をクリアしなければ卒業という目標もないので、理想と平行しながら、子どもたちが必要以上に不安を感じずに受験に臨めるような準備をする2ヶ月にできるように最大限の努力をし、一つひとつの受験をクリアしていけるようにしっかりサポートしていきたいと思います。