裏ワザ

小学校6年生のTくん。
現在、学校の算数の授業で円の面積を勉強しています。

基本的な円の公式はちゃんと覚えて使えるようになっていますが、後半になっておうぎ形や円の公式を使ったちょっと複雑な図形の問題で少し苦労しています。

特に、おうぎ形等になると計算が複雑になることが多いため、せっかく正しい式ができていても計算ミスをしてしまうことが多くなり、結果的に撮れるべき点数を取りこぼしてしまうというもったいないことも多々。
これはTくんに限ったことではなく、子どもたちの大半が陥るある種の罠みたいなもの。

もちろん、今日お話している円の面積に関してだけの話ではなく、いろんなジャンルの問題に潜んでいる落とし穴です。

そんな時、子ども達には「とっておきの"裏ワザ"があるんだけど♪♪」と言って、できるだけ子どもたちのミスが少なくなるような考え方や計算方法を教えます。

今の子どもたちはゲーム大好きな子が多いので、この"裏ワザ"という言葉にはおもしろいほど敏感に反応して、教えているときもとても一生懸命聞いてくれます。

そして、その"裏ワザ"を使って解いてみたとき、今まで自分がやっていたやり方よりも簡単だとかおもしろいって感じてくれたら、とても気に入ってどんどん使って解けるようになってくれます。

もちろん、普通に勉強する内容に『+α』の形で覚えることが増えるため、子どもによっては覚えることが負担だったり、混乱してしまう子もいたりするため、そのあたりは教える側がきちんと見極めてやることが必要です。

中には「これって学校で教えてもらったやり方じゃないから、学校で使ったら怒られないかなぁ…?」なんて不安に思う子もいるので、そんな時には「もし使って怒られたりしたら、先生がちゃんと学校の先生に話しに行ってあげるから安心して使っていいよ☆」というと子どもたちも安心してくれます。

問題から答えまでのアプローチは決して一つではない。
だからこそ、いろんなバリエーションを知って、しっかり応用しながら自分に合った方法を見つけ、効率よく正確に解けるようになる力を身に付けることが大切。
がんばれ♪♪

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