塾の在り方

大手はやっぱりすることが違いますね。
っていうか、お金があると大々的にこんなことができるというのが正直うらやましい気がします。(苦笑)
学習塾の大手5社が、受験一辺倒の教育を見直した上で連携して、社会で活躍できる人材の育成や教育のあり方について提言していく、新たな組織を設立して活動するというニュースを目にしました。
進学を中心に指導を行なってきた学習塾では、これまで中学や高校、大学の受験に対応する指導がメイン。
そんな大手が、グローバル社会の中で存在感を発揮できる、自立性に富んだ子供の育成に向けさまざまな提言を行う組織が必要と判断したため、今回の団体発足に至ったという。
この5社だけで、合わせると約40万人の学生が学んでいるし、新しく発足する団体の理事長は有名な大学教授の教育博士。
そりゃあ、大きな影響力が発揮できるのは間違いないですよねぇ…。
言っていることは理想的で正しい。
でも、それは今に始まった話じゃなくて、教育の世界の中でずっと一番必要だったはず。
それを学歴社会の中で、一番お金になる“受験”というカテゴリーの中でここまでビジネスを進めてきて、少子化、そして大学全入時代の中でその部分がビジネスとして厳しくなったから、ここにきて正論で新たな事業展開を図ってきたようにしか見えないんですが…。
なんて、苦いことを言いたくなっちゃいますよ。(笑)
どんなに不景気になっても、子どもにかける教育費は減らないと言われていた時代も昔になり、この不況で各家庭における教育費もどんどん減っているのが実状。
その上、少子化でその対象である子どもたち自体が減っている中で少ないパイの奪い合いをしている教育業界では生き残りも大変で、潰れていく塾も少なくないと聞きます。
そんな不況の波は塾の在り方にまで大きな影響を与えているんですね。
塾なんか必要なくなってしまえるような、きちんとした教育環境が整った国になったらいいのに…。

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