小学校低学年の子どもたちを中心に、安全に楽しい放課後を過ごすために必要な場所。
それが学童保育。
各自治体や、学童保育の必要性を感じた保護者の方々が中心となって学童保育を作り、子どもたちが毎日元気に遊びながら生活をしている場所。
だと思っていました。
実際、自分が学童保育で指導員をしていた頃はそうだったので。
それが今どきの学童保育はかなり変わってきているみたいですね。
子どもたちが必要としている場所から、子どもたちを必要としている場所へ…。
学童保育という場所を事業としてとらえ、鉄道会社や大手塾などの民間企業が続々と参入し、立地の良さや保育時間の長さ、教育内容などを売りにした学童保育が増えているそうだ。
きめ細かい保育サービスなど、公的な学童保育ではなかなかカバーできない保護者のニーズに対応し、通常の保育以上のものを付加価値として提供して利用者を集める。
大手の塾にいたっては中学受験予備軍の小学1~4年生を対象にして、本格的な受験に入る前の基礎作りという名目で子どもたちを預かり指導する。
結局のところ、早い段階からの塾生の囲い込みが狙いのようだ。
それって、結局本当に子どもたちのことを考えているわけではなく、子どもたちを食い物にしているだけじゃない!?!?って思っちゃう。
もちろん、保育条件が良くなるってことで子どもたちにとってのメリットが増えているのも事実だろう。
それにより、淋しい思いをしている子どもや困り感の軽減につながっている子どもたちも増えていることは間違いない。
それでもやっぱりそうじゃない要素の部分が大き過ぎる気がする…。
現在、学童保育を利用している子どもたちは全国で約82万人。
可能であれば利用したいと思っている子ども(家庭)を含めると、その数はもっと大きくなるだろう。
そういった意味では、やっぱり学童保育はきちんと公設という形でもっと増設され、ある程度の地域格差は仕方ないとしても利用者が同条件に近い形で利用できるようにするべきものではないかと思う。
今どきの学童保育。
もっともっと子どもたちが必要としている場所として発展して欲しいものですね。
今どきの学童保育