最近読んだコラム系の記事で、偶然にもバスの運転手さんに関する話題で2つ「この運転手さん、仕事にプライド持っててすごくいい!!」と感じたものを読みました。是非、みなさんにも読んでいただきたいのでご紹介させていただきます。
1つ目は、夜行バスの運転手さんの『親切すぎるアナウンス』に関するお話で、そのバスを利用していた方のTwitterへの発信から。
“夜行バスは割とよく乗るのだが、今日の運転手さんはちょっと変わっているぞ。「夜行バスなので皆さん寝るんですけど、後ろの方が気になってリクライニング倒せないってことよくあるんですよね。せっかくだから後腐れないように今一斉に倒しましょうか、はいドーン」。新しいし、ありがたい。”
「後ろの座席の人を気遣って、なかなかリクライニングを倒せない」という“夜行バスあるある”。この悩ましい問題を解決したのが、以下の画期的なアナウンスです。
「後ろの方が気になってリクライニング倒せないってことあるんですよね。せっかくだから後腐れないように今一斉に倒しましょうか、はいドーン」
一般的に“気遣い上手”な日本人は、無理してそのままの角度で寝る、なんてこともよくあります。だからこそ、こんなアナウンスがあったら、すごく助かりますよね!
運転手が見せた“気遣い”と“遊び心”を発信したこのツイートは、投稿からわずか4日で37,000近いリツイート数を記録。「こんなユニークな人に会ってみたい」「粋な計らいですね」「下車した時にちゃんとお礼言わないと」とポジティブな意見が寄せられています。(出典:TABI LABO)
いやぁ~、お見事!!
夜行バスでこの経験をしたこともあるし、飛行機に乗っていてもよく感じる。たしかに、後ろの人が気になって遠慮がちにシートを倒す場合がほとんど。良くも悪くも日本人の自分。その点、外国人の人は“当然の権利”と平気で倒す人がほとんど。どちらがいいとか悪いとかじゃなくて、こんな運転手さんがいたら、みんな気持ちよく寝られそうですよね?
自分が運転しているバスの乗客のみなさんに車中を快適に過ごして欲しい。そんな思いからのアナウンスなのでしょうが、それを不快感を感じさせることなく、さりげなくこなすところにプロの技を、そしてプライドを感じずにはいられません。
2つ目は、路線バスの運転手さんのイタズラをする小学生に対してきちんと大人としての正しい行動に関するお話。こちらもTwitterへの発信から。
この日、投稿者さんが乗っていたバスに、降車ボタンで遊ぶ小学生が乗り合わせていました。
小学生は、自分が降りないバス停で何度も降車ボタンを押し、バス停に停まるたびに「間違えました」「うっそでーす」とふざけていたそうです。
何度か同じことが繰り返され、バスの中に不穏な空気が流れていたその時…。
また同じように降車ボタンを押した小学生。
するとバスの運転手さんから、「今ボタン押した人降りて」と言われます。
小学生は「違いまーす!」と笑いながら答えると、「降りて。降りるまで発車しないから」とバスを発車しませんでした。
その言葉を冗談だと思った小学生でしたが、運転手さんは「降りて」と真剣な表情で譲らなかったそうです。
「早う降りにゃあ他のお客さんに迷惑じゃろ」
やっと自分の置かれている状況に気付いた小学生は、「ごめんなさい、もうしません」と半泣き状態で謝りますが、運転手さんは「ええけ降りろ、ボタン押したじゃろ」「早う降りにゃあ他のお客さんに迷惑じゃろ」と「降りろ」の一点張り。
どうしようもなくなった小学生が本気で泣き出すと、「あそこの小学校じゃろ。学校に言うとくけぇの」と言いバスを発車させたそうです。
いつもなら庇ってくれそうな女性のお客さんも、この時ばかりは何もしなかったとのこと。その後小学生は、自分が降りるバス停まで乗客の冷たい視線を浴び、泣きながら目的地まで乗っていたそうです。
泣けば許されると思っている
現在、この投稿は消去されていますが、運転手さんの対応には好意的な声が寄せられました。
泣けば許されるという甘えから卒業できたね。
周囲の人も躾に付き合ってあげたんだね、これこそ本当の優しさ。
「ダメなことはダメ」と教えられる人がいるのは、今の時代とても貴重です!運転手さんありがとう。
厳しいながらも当然の対応をしたバスの運転手さん。そして運転手さんがバスを発車させない間、黙ってそのやり取りを見守っていた乗客たち。小学生には痛い思い出になりましたが、本気で叱ってくれたことを感謝できる日がいつか来るのではないでしょうか。(出典:grape)
バスの運転手として、そしてもちろん大人として、してはいけないことをしている子どもに対してきちんと教えることができていること。とてもすばらしいし、なかなかできないことだと思います。
「万が一、そのバスに乗り合わせた乗客の方の一人でも、出発しないことにクレームを付けたら…。」バスの運転手としては、まったく考えなかったということはないだろうし、そのことを考えたらとても勇気のいることだったと思います。そしてまた、乗り合わせた乗客のみなさんすべてが大人としてのあるべき姿をもった立派な方々だったこともすばらしい!!
もう一つ、この運転手さんのセリフって、読んでて「思いっきり岡山弁じゃない!?!?」って思いました。だとしたら、このお話は岡山県での出来事ってこと。だったら、余計にうれしいな♪♪
自分の仕事に責任を持つことはあたり前のこと。それと同時に、自分の仕事にしっかりとプライドを持って仕事を遂行することの重要性や、そんなプロに出会えればこそ、利用している人たちも普通に利用しているだけの時よりもたくさんの喜びとサービスへの満足度を感じられるってことを教えてもらったエピソードでした。
いかがでしたか?
こんな大人に、そして仕事にプライドを持った“本物のプロ”になりたいですね☆