入り口ではなく出口を基準にしましょう!!

この時期、教室でのご相談や電話やメールでのご相談で増えてくるのが進路選択に関する内容。一番危惧するケースは、本人も一緒にいる場で話をしている時に、当事者である本人が一番『自分は関係ない人』みたいな顔をして聞いていることですが…。苦笑

今回は特に、高校受験の学校選択に関して大切に考えてもらいたいことを少々。以前もいろんな形で書いていることですが、この時期なので改めて…。

保護者の方々の話を聞いていると、高校選択の基準がその学校の世間の評価だったり、過去の実態(大体がマイナスのイメージ)だったり、学力が合格ラインに達しているかどうか(本人の希望や特性ではない)だったり…といった内容が多いです。

受験である以上合格しなければいけないし、もちろん、合格して通うことを前提に考えることなので当たり前と言えば当たり前だし、大事な要素だとも思いますが、それを一番大事な要素と考えてしまうのはいかがなものでしょうか?

それってある意味、入り口ばかりを気にしてて、本当に大切なことが二の次、三の次になってる気がします。

本当に考えるべきことは、入り口ではなく出口。すなわち、入学した高校をちゃんと卒業できる環境が整っているかどうかではないですか?

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じゃあ、ちゃんと卒業できるための要素って何なのか?それにはいろんなことを考えておく必要があると思います。

①本人が行きたいと願う環境や学習内容なのか?
②学校の受け入れ体制やサポート体制は整っているかどうか?
③家から学校までの通学形態や所要時間はどうなのか?
④その学校の卒業後につながる進路があるかどうか?

他にももっと考えるべきことはあると思いますが、これらの意味するところを一言でまとめると、『3年間通い続けるモチベーションが維持できて、卒業できる環境が整っている』かどうかということ。

このことを第一に考えると、学校の世間的な評価だとか、前身がどんな学校だったとか、偏差値レベルがどうとかなんて大人基準の判断基準なんてどうでもいい話。要は、出口の見通しが持てる、その子に一番合った学校を選択することが重要なポイントだと考えます。

将来、胸を張って堂々と言えるのは「○○高校に合格しました!!」ではなく、「○○高校を卒業しました!!」であり、それがあって初めて、いろいろなことが次に繋がり、自分の夢へ辿り着く可能性を広げてくれるのです。

とは言え、人生を大きく左右する可能性もある大きな選択。よく考え、しっかり相談して、自分たちの力で未来を切り拓いていきましょう☆

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