横着したい気持ちはわからないではないが…。

算数や数学の成績upの秘訣の一つとして「頭だけで考えずにしっかり手を動かせ!!」ということは、本ブログの中でも何度となく触れた話。もちろん、授業の中でも子どもたちには常に、口を酸っぱくして言い続けていることなのですが…。

小学校の算数でみんなが苦労する計算の一つ、分数の四則計算。なかなか上達しない、ミスが多い子に共通するのは途中の式や計算を書かずに、できるだけ頭の中だけで答えを出そうとします。

中学2年生が現在数学で取り組んでいる分野が、角度関係。対頂角、同位角、錯角といったものから、多角形の内角や外角といったものまで、図形におけるいろいろな角度の問題を、図の中にわかったところを書きもせず、これまたできるだけ頭の中だけで答えを出そうとします。

「できるだけ横着して、楽に答えを出したい!!」と思う気持ちはわからなくはないのですが…。

そもそも出題者は、基礎的な反復練習問題は別にして、ある程度のレベルの問題や実際 おテスト問題では解答者がひっかりやすいポイントをしっかり押さえた出題をします。要は、出題者と解答者の知恵比べ。

そしてもちろん、普通に考えれば、出題者の方がレベルが上なのは当たり前。ということは、解答者側は最大限の努力をして問題にあたらなければ勝負はやる前から見えているにも関わらず、最大限の努力をせずに答えを出そうとしていい結果が得られるわけなんかない。

加えて言えば、教室で一緒に勉強している子たちは、言われていることをせずに横着して間違えた結果、怒られ、きちんと書くことを指摘され、最初からやり直して教えられた通りにやって最終的に正解に辿り着く。

怒られること、やり直さされる時間、何度も同じ問題をやらされて嫌な気持ちになる…などなど、横着して結局余計にいろんな面で損をしているのだから最初から素直に教えられた通りに書いてやった方が、結局、楽だと思うのになぁ…。

勉強って、決して“損得”が尺度じゃないけど、『横着をする』ということについて、子どもたちの中で“損得”が尺度になっているのだとしたら、何が得で何が損なのかを見極められる力を持つことも大事なこと。

みんな、教えてもらった通り素直にやった方が結果的に『横着できる』んだよ。笑

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-代表者ブログ, 授業風景, ひとり言, 相田みつを

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