本人が気付いてからでもいいとは思うんですが…。

長いこと子どもたちの勉強に関わるお仕事をさせていただいていますが、『勉強が大好き。勉強することが楽しくて仕方ない。』という子どもは限りなく“0”です。完全に“0”でないというところが十人十色とでもいうべきところでしょうか?

そう‼︎子どもたちにとって勉強は楽しいとは真逆の世界に近いもの。例えば、Selfishに来ることが楽しいと言って喜んできてくれる子もたくさんいますが、それとて、決して勉強自体が楽しいと感じてくれているわけではなく、先生と一緒に勉強する時間が楽しい場合がほとんどだと思います。

だから、中には勉強そのものはもちろん、先生と過ごす時間にもまったく楽しさを見出せなかったり、楽しいと感じる時間はあるものの、それ以上に「わからない」「できない」という気持ちの方が強く、勉強することや塾に来ることがまわりからの強制になってしまっている子がいます。

もちろん、まわりの大人は子どもたちのことを第一に考え、本人が将来困らないようにするために…と思ってのことなんですが、子どもたちにとっては“今>将来”であり、将来の準備のために今を我慢したり、犠牲にしたりするという気持ちにはなかなかなれない。ましてや、そのために「わからない」「できない」と感じていることに真剣に取り組んだり、努力をしたりすることは簡単ではない。

そんなこんなで、今、どういう形で勉強に対するモチベーションを作ろうかと悩んでいる子たちが数名。偶然にもみんな中学2年生。中弛み+思春期の難しい時期だけにみんな一筋縄ではいかない。

真剣に勉強する。

それは決して、学校での学習内容に合わせてみんなと同じように足並みを合わせてすべてをやりなさいという意味ではない。

本人の持っている力を最大限発揮できるようにするための努力をする。すなわち、そのために必要な勉強をすることであり、入試に向けての最大限の準備をして臨めるようにすることがやらなければいけないこと。それを怠って1年半後に迫った高校入試に向かっても、結果は自ずと決まってくる。

個人的には、それを怠った結果、自分の望む結果が得られなかったという現実に直面し、本人がその必要性に気付いた時が本当のスタートラインでいいと思っています。そうでないと本当の意味での成長には繋がらないと考えています。

ただ、その過程を経ると、必ず失敗という経験を否応なしにすることになるので、そこからそれまで以上に崩れてしまうタイプの子もいるため、失敗という負荷が必ずしもいいとばかりは限りませんし、保護者の方々が「みんなと同じタイミングで希望する進路に進ませてあげたい」と望まれる気持ちも重々理解しています。

だからそこに、ある程度の強制的な力が加わることになったとしても、結果が伴う形の道を歩めるだけの力を身に付けさせられるようにとまわりが動く場合が大半ですし、できる限り意向に沿う形でサポートできるようにと思ってやっていますが、本人たちは強制的にさせられているとしか感じていないので、どうにかしてそこから逃げ出すことばかりを考え、できない責任を他に転嫁し、やっぱりがんばろうとはしない。

こちらは完全に思考が堂々めぐり…。

すべては自分自身のためであり、自分自身ががんばらないとまわりがいくらがんばってもダメなんだということに早く気付いて欲しい。

同時にそこに少しでも早く気付くように指導してあげたいし、気付かせてあげることが我々の仕事。

でも、全然できていない…。

自分の力不足を痛感します……。

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