今、子どもの成長と成功に向けての一つのバロメーターとして『GRIT』という概念が注目を集めているという記事を読みました。
これは心理学者のアンジェラ・リー・ダックワースさんが提唱しているもの。『GRIT』というのは、日本語では「最後までやり遂げる粘り強さ」のようなものとして使われています。実際に成功する人はIQや才能よりも『GRIT』的な力を持っていることの方が重要であるという研究結果が発表されているそうです。
簡単に言えば、生まれもった才能よりも、計画的な努力を持続的に続けられる性質が重要であるということ。
この記事を読んだとき、この童話を思い出しました。
そう、“ウサギとカメ”です。
スピードという才能を持ったウサギが自分の力を過信してしまったことと、逆にカメは粘り強く最後まであきらめずに歩み続けたことで勝利を収める。まさにこの研究結果の意味するところはこの話そのものではないでしょうか?
そして一番大事なことは、この『GRIT』と呼ばれる力は決して先天的な力ではなく、後天的に子どもたちの中に育てることができる力であるということ。
周囲の励ましや環境、達成課程を明確に示しながら、本人が最後までより遂げられる場面設定をより多く設け、常に達成に導きつつ、達成後にはしっかりとした賞賛を与えて自己肯定感をしっかりと高めてあげる。そうすることで、本人の中で最後までやり遂げることはごく普通のあたり前のこととなり、その力を土台として学習に取り組んでいけば様々なことがきっとできるようになる。
IQや才能といった先天的な力ではなく、子どもの成長を信じる力によって身に付けられる後天的な力が、子どもたちを成長や成功へと導いてくれる。これはすべての子どもに等しく可能性が与えられているってことだと思います。
子どもたちの成長と成功を信じて、みんなでがんばっていきましょう♪♪