「靴を揃える、そんなことが大事なこと」
同じ意味で「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」ともいいます。お寺の廊下などに札が立ててあるのを見ましたか?足下に気をつけなさい、靴を揃えなさい、という日常の言葉として使っていますが、これは自分自身のことを顧みるのを忘れないように、という標語なのです。
たとえば、何かに頼って生きていると、それが失われた時に一歩も進むことが出来なくなります。前を行く人の背中を追いかけていくと、ふと見失って迷子になる自分。上へ上へと昇っていく時も、上だけ見ていたのでは、足下の岩を踏み外してしまいます。
だから「進みたい」と思った時には自分の足下を見てください。
一歩を踏み出すのはあなた自身。他の人のことを気にしてばかりいては進めません。
一歩一歩、自分の足で丁寧にゆっくり歩き出せばいいのです。
あわてないあわてない。靴を揃えるのは次なる行動のためでもあるのです。
「看脚下」=『きゃっかをみよ』と読むそうです。
年頭に当たり、今年は亥年ということで「猪突猛進」でがんばろうと決意をしましたが、それで今までも結構失敗もしてきたもので…。
そんな自分に対して、今年のもう一つの目標として掲げているものがこの言葉です。常に前を向いて生きていく。でもそれと同時にきちんと自分のことを顧みることは忘れずに…。
一見、相反することのようだけど、どちらも今の自分にとっては大切なこと。
ただ単に前を見て進むだけではなく、しっかり自分の足下を見ながら、着実に前に進む。もちろん全速力で!!(笑)
歩みを止めることなく、一歩一歩前に進んで行けば必ず自分の思い描くゴールに辿り着けると信じています。