学力とゲーム時間の相関関係

7月10日付けの山陽新聞で掲載されていた学力テストと学習状況調査の結果をまとめた記事。ご覧になられた方も多いかと思いますが、まずは結果のグラフを抜粋してご紹介いたします。

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ある意味、あたり前と言えばあたり前の結果が見事に検証されたという形ではないでしょうか?この結果を見て保護者の方はどう思われますか?

岡山県教育委員会が中学1年生を対象に行なった県独自学力テストの結果とそれと並行して行なわれたアンケートによる学習状況調査による学力とゲーム時間の相関関係。記事にもありましたが、ゲーム時間が長いほど学力テストの成績が悪いとの関係が浮き彫りになっています。

今回の結果は、単純に「ゲームばかりしていると成績が悪い(ゲーム=悪)からゲームを禁止にすれば成績は上がる」なんて単純な図式が成り立つような簡単な問題ではない。だって、ゲームの時間が無くなる=学習時間が増加するわけじゃないし、ゲームをしている子(それもかなりの長時間)の中でもきちんした成績を取っている子はいるでしょ?

もちろん、『時間』という概念だけで考えれば、ゲームの時間を少なくすれば学習時間を増やすことは可能だと考えられますが、その時間がそのまま学習時間にスライドするわけじゃないし、学習時間を確保すること以上に大切なのはその学習時間の質を上げること。よく言われることですが、学習時間は長ければいいってものでもないので、自分自身に合った効率の良いかつ効果的な学習方法を確立し、余暇や息抜きとして好きなゲームに興じるということも十分必要な要素だと考えます。

そういったことをトータル的に考えると、本当に必要なのはセルフマネージメント能力をきちんと育てることに尽きると思う。自分で考えて、計画し、それを遂行して自分の求める(考える)結果に結び付けられるだけの力を身に付ける。そんな力こそ、社会に出て必要とされる力であり、生きる力として求められる力の根幹を成す力の一つではないでしょうか?

大人でも楽しいことの方に気持ちが惹かれるのだから、それが子どもであればそれはなおのこと。だからこそ、単純に禁止とか抑制という手段に訴えるのではなく、それを利用していろんな力を構築していくための手段として有効活用しつつ、子どもの成長につなげられるようにすることが教育に求められていること。

って理想を述べてみても、ゲーム時間が学習時間を圧迫しているのは自明の理。やっぱり、何らかの対策は講じないとダメですよねぇ…。(>_<)

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