2010年から始まった公立高校の無償化。
その後、法律が改正される中で、私立高校でも一部支給が開始され、多くのご家庭で高校の授業に係る費用負担が軽減されたことで高校の選択にも少しずつ変化が出てきました。
そんな中、2020年4月から国による『高等学校就学支援金』の上限額が引き上げ(もちろん、対象になるための条件や支給金額の上限があるため、すべての人が対象で、完全に無償化になるわけではありませんが…)られたことで、私立高校でも実質の無償化になりました。あくまで、私立高校の平均的な水準の授業料が基準であることも申し添えておきます。
【文部科学省からの参考資料】
2020年4月からの「私立高等学校授業料の実質無償化」リーフレット
高等学校等就学支援金手続きリーフレット(令和2年4月~6月)
あたり前の話ですが、義務教育である小学校や中学校に通うのと違い、高校への進学は進路選択から始まります。その際に、どういった方向に進路をとるのかの基準の中に、ご家庭ごとの経済状況が盛り込まれることも多く、これまでは私立の高校に比べて金銭的負担の少ない公立高校への進路を希望されることも多かったと思います。(地域差のあるので、あくまで岡山県内におけるSelfishでの経験からの情報がベースです。)
その場合、本人にとって一番いいと思われる選択がしづらいこともありました。しかし、この無償化の制度の中で、公立高校を選択した場合と私立高校を選択した場合とでの経済的負担の差が小さくなることで私立高校の選択のハードルが下がり、選択しやすくなります。それはそのまま、子どもたちにとって、自分に一番合った学校の選択がしやすくなったということ。
こういった制度を追い風に、子どもたちの可能性がどんどん広がっていくといいですね☆