「勉強したことの何が役に立つの?」
「勉強している内容なんて、将来使うことあるの?」
「何で勉強しないといけないの?」
勉強を教えている立場として、子どもたちとの話の中でよく出てくる議論。本ブログでも、これまでにも何度かいろんな形で触れてきた内容です。昨日付けの本ブログの内容に追記の形で、ちょっと思うところを書かせてもらいます。
そもそも、「勉強したことの内容が役に立つの?」と聞かれたら「役に立つこともあるけど、役に立たないこともある」という答えになるし、「勉強している内容なんて、将来使うことあるの?」と聞かれたら、「使わないことの方が多いかな?」って答えになる。子どもたちにそう答えたら、きっと「じゃあ、何で?」って再度聞かれるだろう。
子どもたちにはなかなか分かってもらえないことだと思うが、教える側として本当にわかって欲しいこと、身に付けて欲しい力は目の前の学習内容ではない。そう言い切ってしまうと少し語弊があるが、その学習内容そのものも大切なことには違いないが、本当にわかって欲しいこと、身に付けて欲しいことは『学ぶことの意味』だ。
学ぶことにより、広がる世界。
学ぶことにより、繋がる知識。
学ぶことにより、感じる成長。
それがあってこそ、「また学ぼう!!」「学ぶことは必要だ!!」という気持ちが本人の中に生まれ、育ち、次の学びにつながる。そして、それはそのまま「何で勉強しないといけないの?」の答えになる。
あたり前の話。すべては自分自身のためだ。
自分らしく生きるために…。
自分の夢に辿り着くために…。
自分の人生をより楽しいものにするために…。
勉強をすることで、学ぶことの意味を知り、学ぶことの意味を知ることで自分の価値を高め、人生を楽しいものにする。そのために勉強をするのであって、テストでいい点数を取るためでもなければ、誰かに褒められるためでもない。すべては自分自身のため。
って、偉そうに言ってても、自分自身それに気付けたのは、自分が学生として学んでいる時ではなく、今こうして教える立場になってからだから、本当は偉そうに言える立場ではない。
でも、だからこそ、自分自身がようやく気付いてことを一人でも多くの子どもに伝えたい。
なかなか伝えきれてないですが…。苦笑