最もメジャーな血液型がA型、B型、AB型、O型に分けるABO式ですが、なぜAB…ときた後にC型ではなくO型と呼ばれるのかご存知ですか?
実はO型という呼び方は正しくないんですよ。
ABO型の血液型は、1901年にオーストリアのラントシュタイナー博士らによって発見されました。当初、血液型はA型、B型、C型の3種類だと考えられていたそうです。
血液型は赤血球の中の抗体の有無によって決定されます。A抗体がある場合はA型、B抗体がある場合はB型、そして両方とも持たないものをC型としていたそうです。
ところが、その後の研究によってA抗体、B抗体の両方を持っている血液型が発見され、AB型と呼ばれるようになりました。それと同時に、両方の抗体を持たないC型を0(ゼロ)型と呼ぶようにしました。すなわち、O型は「おーがた」ではなく「ぜろがた」というのが正式名称なのです。
ちなみに…。
血液型は人種によってその比率が大きく異なります。A型はオーストラリア先住民のアボリジニーに多く、B型はアジア内陸部やモンゴルに多く、西に向かうほど減少していきます。
我々日本人に関して言えば、A型:B型:AB型:O型の比率は4:2:1:3になっています。
昔はこの比率の内容も中学校の理科で勉強してたんだけど、今では教科書の中には出てこないんだよなぁ…。