10年経って今の答えは…

時折、自分が昔書いたブログを読んで、その頃どんなことを考え、どんな思いでいたのかな?って振り返りをしたり、今の自分を見直すきっかけにしたりしてます。

今日、何気に10年前の今日(2009年8月24日)に書いたブログを読んでみたら、こんなことを書いていました。

塾の役割
どこからか送られてくるDMの数々。
もちろん、この業界に関するものが多いのですが、そんな中の一つを何気に読んでいたら塾の役割について次のように書かれていました。
『あくまで塾は教育サービスでよいのだ。塾の場合、成果が5年後では困ります。
(中略)
10年、20年後を想定した無責任な教育論より、半年、1年後で成果を出すための指導の中に、結果として「教育の本質的財産」が見えることが少なくないからです。この点では「教育者」と自らを定義づけるより、「塾屋、塾人」として胸を張ったほうが、よほど自然で潔いと私は思うのです。(続く…)』
これを読んだとき、正直ショックでした。
自分のしていることは一体何なのだろう?と…。
たくさんの教室を持ち、1万人を超えるような生徒を抱えている、言わば塾業界で“勝ち組”とも言うべき名門塾の代表の方が言われていることです。
言われていることが正しいからこそ、素晴らしい実績を誇り、多くの保護者が子供たちを預け、大きく成長しているのだと思います。
そんな成功者の言葉に対して、自分のような何の力もない、実績もない小さな人間が何を言ったところで負け犬の遠吠えのようなものです。
それはよく分かっています。
でも…。
決してそれだけが塾の役割ではないはず。
5年後、10年後に成果が出ることも重要な教育であるはず…。
あくまでそれを追求する馬鹿な“教育者”がいてもいいですよね?
そんな理想を追い求めるような塾があってもいいですよね?

さてさて、それから10年経った今、どうなのか?と考えてみると…。

結局、変わることなく、その思いのまま10年走り続けて来て、そんな塾業界の中で淘汰され、存続ができなくなることもなく、Selfishという子どもたちの居場所を細々とではありますが、継続することができています。

そういった意味では、10年前に書いていたように、『そんな理想を追い求めるような塾があってもいいんだ』という答えをいただけ、ちゃんと塾としての役割も認めてもらえたのかなって思っています。

もちろん、この多様性の世の中で、塾の在り方も決して一つではなく、多種多様な形が求められ、必要とされている時代なので、そこに存在意義を見出すことは決して難しいことではなくなってきていますが、自分の中で、10年前も今も、思いが変わることなく、この10年間在り続けられたことを再確認できたことがうれしいし、このまま変わらず在り続け、役割を果たしていたいと思っています。

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